サムスン、またもiPhoneを皮肉る新プロモーションを公開 新製品の“技術革新の停滞”を指摘


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サムスン電子は今月中旬、新たな広告キャンペーン「Simon Says」を公開した。映像中には近年のiPhoneにおけるイノベーションの停滞を皮肉りつつ、自社プロダクトの新機能を紹介する内容となっている。

YouTubeで限定公開もされている今回の広告では、しっかりとアップルのりんごロゴやiPhone本体を映し出しつつ、新型の発売を待つ客が「何が新しいの?」と尋ねる場面から始まる。その後はiPhoneと対照的と印象づけるかのように、新型折りたたみスマホ「Galaxy Z Flip 6」での翻訳機能を使う場面や、高性能機「Galaxy S24 Ultra」のAI画像編集、付属ペンの使用イメージを映し、サムスン独自の機能を強調している。

最後に「Nobody should wait for innovation(誰もイノベーションを待つべきではない)」とのキャッチコピーで締め、折りたたみ機構をはじめとする最新技術をいち早く製品に応用する自社の優位さをアピールすると同時に、アップルが実質的な進化がないにも関わらず新製品を投入していると揶揄している。

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この広告キャンペーンに対して、ネット上ではiPhoneの革新性の少なさに同意することがある一方で、否定的な意見も。アップルを下げて自社を良く見せようとすることへの批判よりも、「サムスン自身も近年目立った革新を実現できていない」との指摘もみられている。

サムスンは折りたたみ機や高性能機の新型を定期的にリリースし、研究開発にも力を入れていることは知られているが、AI関連機能ではアップルも「Apple Intelligence」の展開をすすめているほか、他社ベンダーもGoogleと協力して「囲って検索」を導入するなど、サムスンの「Galaxy AI」の優位性がやや薄れている状況にもある。

ちなみに、サムスンによるアップルやアップル製品を皮肉るプロモーションは過去にも多数行われている。2018年の「Ingenius」キャンペーンでは、当時真新しかった「ノッチ切り欠き」や「microSDカード非搭載」「マルチタスク非搭載」などiPhoneの仕様を批判する映像を公開。

記憶が新しいところだと、今年5月にタブレット製品「Galaxy S9」シリーズのプロモーション「UnCrush」も話題になった。これは以前にはアップルが公開し大きな批判を集めた、楽器や画材をプレス機で潰すiPad Proのプロモーション「Crush」の直後に公開したもので、「We would never crush creativity.(私たちは決して創造性を潰すことはありません)」とのメッセージでAppleの失態を指摘していた。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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