カドカワ、サイバー攻撃の被害損失は「概ね出尽くし」7-9月期の売上影響49億円、想定を下回る影響に


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株式会社KADOKAWA<9468>は7日、2025年3月期通期の第2四半期決算を発表。第1四半期に発生した大規模サイバー攻撃による被害損失は本中間決算にて概ね出尽くしたこと、以前に発表した想定よりも下回る損失規模であることを伝えた。

あわせて、同日に業績予想の上方修正も発表。特に「ニコニコ」を展開するWebサービス部門において、会員数の減少幅が当初の想定を下回ったことが見通し修正の要因となっている。

サイバー攻撃事案による影響を主要事業の伸長が吸収

第2四半期累計期間の業績は、売上高が前年同期比9.8%増、営業利益が同23.5%増と大幅な増収増益を達成。第2四半期単体(7-9月期)ではサイバー攻撃影響として売上高▲49億円、営業利益▲27.5億円を計上したことで営業利益は減益となった。

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出版・IP創出事業では、サイバー攻撃による国内紙書籍への影響を、電子書籍や海外紙書籍、ライセンス収入の伸長が補った。アニメ事業は前期の過去最高業績をさらに上回るペースで推移している。

■各セグメントの近況要旨
・出版・IP創出:メディアミックスの源泉である新規IP数が増加。国内紙書籍におけるサイバー攻撃影響を、電子書籍や海外紙書籍、ライセンス収入の伸長が吸収し、増収増益。
・アニメ:過去最高業績だった前期を上回る順調なペースで進捗。実写映像も配信向けライセンス収入が好調に推移。
・ゲーム:『ELDEN RING』DLCの国内外の収益により、セグメント全体で高成長を実現。
・Webサービス:6~8月にサイバー攻撃影響による売上利益減が発生したものの、9月末時点での会員数は前回想定ほど減少せず。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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