「ポケポケ」好スタート、横浜日本一…何かと話題のDeNA、株価は連日最高値更新 上半期は減収も期待集まる


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DeNAは6日、2025年3月期第2四半期(4月~9月)中間決算を発表。売上収益は前年同期比6.5%減の702億6,200万円、営業利益は同14.4%増の54億9,300万円と減収増益だったが、純利益は同59.5%減の29億9,900円と大幅な減益となった。

事業別では「Mobage」などを運営するゲーム事業は売上収益が同14.4%減の225億円だったが、本年2月に中国拠点の大幅縮小を行うなど構造改革により、利益は462.8%増の23億円と大幅増益となった。

DeNAはゲーム事業にて10月30日にリリースされた「Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」の開発を担当している。世界的に人気なポケモンカードゲームをデジタルでも楽しめることをコンセプトに、事前登録は全世界700万超え、各アプリストアでも軒並み首位を獲得している。

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6日に公開された質疑応答では今作の影響について気になるとの意見も寄せられており、担当者は「契約条件や具体的な数値等についてはお答えいたしかねますが、11月1日に公表しましたとおり、配信開始後まもなく全世界累計1,000万ダウンロードを突破しており、大変多くの皆様に手に取っていただいております。IPの力・グローバルでの人気も改めて強く感じております。まだまだ開始したばかりではありますが、より多くの方に長く楽しんでいただけるよう、また、皆様のご期待に応えていけるよう取り組んでまいります」と言及した。

ハマスタの日本シリーズ動員数は3日で10万人、今後は「期待」も

そして同社が経営権を持つプロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」が日本シリーズ優勝を果たしたことが世間では大きな話題となり、先の「ポケポケ」ヒットとあわせて好感を持たれ、連日株価は最高値を更新している。

横浜優勝について、同じく質疑応答で問われた担当者は「日本シリーズに関しては、横浜スタジアムで行った3試合の合計の動員数が約10万人となりました。現時点では業績影響についての具体的な数値でのご説明は難しいですが、2017年に日本シリーズに進出した際にも一定の貢献はありましたので、期待もしつつ、関連するコストにも留意しながら進めてまいります」とコメントしている。

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中核となるライブ配信サービスの運営においては、国内サービス「Pococha」でのCM展開や「IRIAM」の各種施策が影響し事業の売上収益は同比5.5%減となり、7億97百万円の損失を計上した。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。
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