ゲーム開発のドリコム、上期業績は3億円の赤字転落 女性向け新作が計画未達、ディズニー×位置ゲームに期待


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スマートフォンゲームの企画開発を行う株式会社ドリコム<3793>は29日、2024年3月期の中間連結決算を発表。売上高は前年同期比21.1%減の40億1,807万円、営業損失は3億1,517万円(同4億7,228万円の黒字)を計上し、大幅に赤字転落となった。

主力のゲーム事業では受託開発案件の終了や一部タイトルのサービス終了、既存運営タイトルも弱含みの推移となったことに加えて、第1四半期にリリースした新作『悪魔王子と操り人形』が計画対比を下回る水準と報告。改善策を講じるも引き続き厳しい運用状況として、特別損失として6億188万円の減損処理を実施したことから、全社最終損益は10億2,202万円の赤字となった。

結果、セグメント売上高は同23.6%減の37億9,663万円となった。現在運用中のモバイルゲームは10タイトルで、複数の長期運用タイトルが収益を支えている構図となる。今後はPCけオリジナルタイトルの開発も実施するとして、先日に新作『Wizardry Variants Daphne』を配信したが、これが「想定以上」の推移を見せたとして、通期予想を一度取り下げることとなった。

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また、同社はディズニーIPと位置情報機能を活用した「リアルライフ宝探し」ゲームを来年1〜3月中にリリースする。ミッキーなど人気キャラクターを前面に押し出すことで人気の向上を目指すとしているほか、先行プレイでは好意的な評価も得られたと報告している。

一方、同社はゲームに代わる新規領域をコンテンツ事業と位置づけて展開しており、ライトノベルレーベル「DREノベルス」とコミックレーベル「DREコミックス」が好調に推移したことで、セグメント売上高は同87.7%増の2億2,450万円となった。シリーズ累計10万部を超える人気作品を複数輩出しているとしつつも、Web3などの新規事業領域への先行投資により、セグメント損失は5億7,205万円(前年同期は5億1,641万円の赤字)と拡大した格好となった。

© Disney © Disney/Pixar

著者 編集部 経済・社会担当
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