HUAWEI FreeBuds Pro 2 高品質の”4つの秘訣”を実機レポート

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本日発表されたファーウェイ社の新型ハイエンド完全ワイヤレスイヤホン「FreeBuds Pro 2」を発表会現地にて徹底レポート。また、高品質なイヤホンを作る4つの秘訣を東京研究所研究員から聞いた。

研究所発=4つのポイント

本日開催されたファーウェイ新製品発表会にてTWS(完全ワイヤレスイヤホン)の最新ハイエンドモデル「HUAWEI FreeBuds Pro 2」が発表された。今回発売する「FreeBuds Pro 2」ではワイヤレス伝送・通話や周囲ノイズの低減・心地の良いデザイン・高音質化という4つの自社研究を取り入れていると角田氏は説明。

それらの4つのポイントを、ファーウェイ東京研究所・音響技術研究室室長の角田直隆氏が登壇して紹介したので皆様にお届けする。

記者陣の前で解説する角田氏
記者陣の前で解説する角田氏

はじめに研究所の概要を説明。ファーウェイには1000人を超える研究員が同社の研究施設にて働いており、日本(東京研究所)では音響の研究を、ヨーロッパでは信号処理の研究を行う。

AIパワーで通話ノイズを低減

ノイズリダクションについては、特に通話時のノイズ低減をアピール。自社研究施設でのディープラーニングを用いた通話品質評価プロセスを経て、他社を超えるノイズ低減を実装していると説明した。

耳の研究で使い心地をUP

イヤホンにとって大切な心地の良いデザインの追求(装着性追求)には8000以上の耳データを3D化して集計。それらを設計の指針とし、装着安定性の実験を400時間以上行ったという。

低音に強い高音質をアピール

音質の向上については新開発の平面振動板ドライバーを用いたデュアルドライバーユニットを活用。14Hzの低い周波数の音源も聞ける低音の再生能力もアピールした。その他、環境や個人差に基づく様々なEQ(イコライザー)の最適化も行っているとのこと。

また、音質の向上ではワイヤレス・オーディオ伝送技術も影響しており、デュアルアンテナを活用した96KHz・24bit伝送でLDAC音源も安定して聴けるとアピールしていた。

以上がざっくりとしたHUAWEI FreeBuds Pro 2の4つのポイントだ。

実際に使ってみた

さっそく現地にて「FreeBuds Pro 2」を試してみたのでほんの少しだけ感想を述べる。カラーはシルバーブルー、セラミックホワイト、シルバーフロストの3色展開。イヤホン単体は非常にコンパクトでいわゆる「うどん」と称される部分も短い設計。充電ケースは金属製。

つけてみるとピッタリフィット。筆者も以前はファーウェイのカナル型イヤホンを使っていたためさほど驚きはしないものの、他製品にないフィット感を体感できるだろう。
大切な音質の方だが、2.6万円だけあって言わずもがな素晴らしい。前述した通り、低音域が特に目立った。

音響のプロではないので細かいことは言えないが、筆者の持っている1.5万の他社製TWSとは明らかに音質が向上していることが分かった。感覚、某SONYの1.6万円のWALKMAN付属イヤホン並の性能。
その他、HUAWEIご自慢のエコシステム内であればiOS並かそれ以上の柔軟な連携ができる。

価格はハイエンドモデルが故に2万6千円と高めの設定。担当者曰く「円安は多少影響している」とのこと。
TWS(完全ワイヤレスイヤホン)を初めて買うような場合や音質にこだわりのないライトユーザーにはおすすめし難いものの、音質にこだわりたい方にはアツいモデルになること間違いない。

また、ノイキャン機能などを削ったFreeBuds SEは4千円台と非常にお手頃。こちらも要チェック。

FreeBuds Pro 2製品詳細