【OPPO Reno7 A徹底レビュー】良い意味で”普通”な4万円スマホを検証


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OPPOから6月23日から発売する4万円台ミドルクラススマホ「OPPO Reno7 A」を早速徹底レビュー。Reno7 Aが多くの人におすすめできるのか?「THE・スタンダード」な理由を競製品との違いも交えてご紹介する。

OPPO Reno7 A製品画像

総合評価・Reno7 Aのポイント

はじめに5つの要素「コスパ」「カメラ」「ゲーム性能」「使いやすさ」「映像・音声」の観点から、スマートフォンを毎日快適に使えるかを基準に総合評価を算出した。
※簡易表示の場合レイアウトが崩れるので通常ページでご覧下さい

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それでは気になる「OPPO Reno7 AがTHE・スタンダードなスマートフォンである」所以を各ポイントごとに解説する。

独自加工技術で美しいボディ

まずはそのスマホを印象付ける外観・ボディについて紹介。
先日の速報記事で述べたように、OPPO Reno7 Aの背面ボディは独自の背面加工技術「OPPO Glow(オッポ グロウ)」を活用した、触れたくなるマットな質感になっている。

独自の背面加工技術を活用した、触れたくなるマットな質感
街灯に照らすと美しい

プラスチックとは思えない高級感

クローズアップしたら更におわかりいただけるが、数万個の凹凸が表面に刻まれており美しい光の反射を愉しめる。カラーは2色展開で、今回はドリームブルーを紹介。
また、見る向きを変えることでボディの色が鮮やかに変化する。

重量は175gで、比較するとiPhone12よりやや重く、iPhone12 Proより軽いといった位置づけ。同程度・同価格の性能である競合「Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5g」よりも20グラム以上軽い
普段肌見放さず身につけるものだけあって、数十グラムの差でも大きく使用感に影響する。さらに薄さは7.6mm。

専用の透明なケースは購入時に付属するので特別なケースを購入する必要の無い点もポイントだ。むしろこの美しいボディを発揮できるのは透明ケースしか無い。
些細なことだが、音量調整ボタンが電源ボタンの反対側にあるのは要注意。慣れが影響する。

防水+おサイフケータイ完備

さらに、近年のスマートフォンのデファクトスタンダードである「防水防塵」やキャッシュレス決済に欠かせない「おサイフケータイ(Felica)」にも低価格ながらもれなく対応。

都会ではほぼ必須になる「モバイルSuica」「モバイルPasmo」や「iD決済」を使える。

スピーカーはモノラル

一方、賛否が分かれる「スビーカーがモノラル」という懸念点もある。ステレオスピーカーならスマホ本体な上下から音が出るが、Reno7 Aは下にしかない。

臨場感を重視したいならマイナスポイントになりかねない。その代わりに、3.5mmイヤホンジャックが珍しく搭載されている為、イヤホンでいつも動画・音楽を視聴する人は特に気にする必要はないだろう。

OPPO Reno7 A・底面イヤホンジャック

Reno5 A以下?カメラを検証

続いては進化の激しいスマホカメラについて検証。OPPO Reno7 Aには広角・超広角・マクロの3つのカメラが背面に搭載されている。文面だけではわからないので実際に撮影してみた写真で紹介する。

画像はウェブ公開用に圧縮・縮小して掲載しています。参考程度に御覧下さい。
全て東京都内某所で撮影した写真

カメラは前世代より劣る

Reno7 Aのカメラは約4800万画素で前回Reno5 Aの6,400万画素よりも劣るスペック。同価格帯の他社製品よりも劣るものもあり、現に製品ページではあまりアピールされていない。

AIシーン強化をオンにすることで、自動で被写体を検知。「建物」や「青空」を判別することで自動でHDRをオンにしたりと最適な設定に変更してくれる。HDRオン時は白飛びも低減した。

劣化とは言うものの、基本的に画質が激しく劣化するわけではなく、カメラにこだわりのない人はシビアになる必要は無い。

明治神宮 on OPPO Reno7 A

また、広角・超広角カメラも搭載しており、最大0.6倍で撮影することができる。ズームは最大5倍。ミドルクラスのスマホにしては顕著な劣化は見られなかった。(写真3枚目)

通常モード
通常モード
超広角モード
超広角モード
5倍ズーム

夜景についてだが、強い環境光のある夜景は激しいノイズはあまり無い。筆者のような普段ハイエンドモデルを使う人間には少し物足りなさは感じる。

一方、強い環境光のない(=月光の差さないレベル)ではぼやけ・ノイズが見られた。

その他、Reno5 A同様に画面左上にパンチホール式でカメラが埋め込まれている。

パンチホール式カメラが埋め込まれている

有機ELディスプレイ

続いては普段目にするディスプレイのお話。
画面は有機ELディスプレイを採用し、リフレッシュレートは最大90Hz。ハイスペック(フラグシップ)モデルではないので120Hzとまでは行かないものの、滑らかな画面遷移が体感できる。

操作が一定時間無い場合は電力節約の為に60FPSに落としてくれる

もはやミドルレンジクラスでも90Hzは当たり前になったため120Hzは欲しいと最初は思っていたが、動作の重いゲームが処理的に難しい為マイナスポイントまでは至らなかった。

ただし画面の明るさは600ニトと、真夏の炎天下では少し見づらく感じるかもしれない。(競合のRedmi Note 11 Proは1200nitos)
スマホに精通している人なら画面下の妙な黒縁も気になるだろう。

画面下の縁は気になることもある

【用語解説】
■リフレッシュレート…1秒間に画面が何回書き換わるかを示す数値。数値が大きければ大きいほど画面がなめらかに感じる(現代のスマホは90Hz以上がスタンダード)
■ニト…画面の明るさを表す単位

指紋認証は画面の中!

そしてReno7 Aが昨年モデルのRno5 Aと決定的に変わった点として、指紋認証が画面の中に埋め込まれている点がある。

画面内指紋認証搭載

画面内指紋認証になることで、机の上においた状態でもわざわざスマホ本体を持ち上げる事なくロック解除できるといった利点があり、認証の速度は全くストレスのない。
これは同社OPPOが発売しているハイエンドスマホのFindシリーズで培った技術がミドルレンジにも搭載された。

3年間の劣化防止機能で長く使える

OPPO Reno7 Aの大きな特徴の一つに「36ヶ月の劣化防止機能」がある。これはパフォーマンス最適化技術を活用し、スマートフォンを長く・快適に使えるようにする事ができる。

筆者が実際に3年間使ったわけではないので実機による検証ができないが、OPPOによると「キャッシュの定期的な削除処理やその他パフォーマンスを最適化する」とのこと。多くの一般人が2~3年スパンで端末を買い替えることに注目した機能だと思われる。(他社にも同様の機能あり)
※一般人…スマホを頻繁に買い換えない層

劣化防止の一環なのかコスト削減なのか、充電速度は超高速充電には非対応。
18Wの給電なので、「あ、寝る前に充電するの忘れた!という場合に朝の支度の時間で100%充電!」のような使い方は出来ない。用意周到でない人は注意が必要。

OPPO Reno7 A(予約受付中)

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34,978円(11/22 05:51時点)
※プロモーションを含みます

「ウマ娘」は余裕のゲーム性能

スマホの用途は人それぞれだが多くの人は頻度は異なるものの、「ゲーム」にも使うだろう。ゲームを中心とした端末の処理性能について紹介する。

ウマ娘やシャニマスのような瞬発性・高グラフィック性能を求めない、軽量~中程度のゲームであれば特にラグやストレスは感じなかった。

人気スマホゲーム「ウマ娘」を早速実機で遊んでみたところ、安定してCPU使用率は40~50%付近をキープしており、倍速スキップ・ウイニングライブ含め全ての動作が安定していた。

ウマ娘では安定してCPU使用率は40~50%付近をキープ

むしろ175gと軽量なので、ウマ娘のような育成ゲームやリズムゲーム(音ゲー)は遊んでてとても使い心地がよかった。

他にも中程度の処理が必要なRPG「ブルーアーカイブ」でのオート対戦をしてみたが、こちらも特に不満は感じなかった。ただしウマ娘より処理性能が求められるので、発熱は大きい。

ブルーアーカイブテスト

 

重いゲームはストレスを感じる

一方、高精細なグラフィックが魅力のRPGやオープンワールドゲームはタイトルによってはストレスを感じるだろう。
「アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ」で一番処理の重い39人ライブではMV再生時は安定するものの、MILLION MIXプレイ時はカクつく。全て最高設定でカクつくので適宜軽量への変更が求められる。

例えば、「原神」のような極めて高い処理性能を必要とするソシャゲの場合は動かない訳では無いが、ストレスを感じる場合が多いだろう。

(玄人向け)ベンチマーク結果

ここからは少し玄人向けにはなる。処理性能を主観ではなく客観で判断するベンチマークの結果を紹介。有名ベンチマークであるAntutuBenchmark・GeekBenchのスコアは以下の通り。

  1. AntutuBenchmark v9
    総合: 380,925点(CPU:119,071 / GPU:100,130)
  2. GeekBench
    CPU Test: 1381点

Antutu/Geekbench独自調査

SD695 5Gなのでやはりコスト削減と機能実装のバランスに大変苦悩していることが見受けられる。

グラフィック性能がやや足を引っ張っており、AntutuのSD695スマホの平均的な値(40万)よりやや低い結果となった。ライトゲームしかしない人はあまり関係ない。
(同じSoCを積んでるAQUOS wish2を見るとうーんとは感じる玄人も居るだろう)

結論

以上、6月23日から発売する最新スマートフォン「OPPO Reno7 A」は全ての人にお勧めできるのか?というテーマの元詳しく紹介した。

OPPO Reno7 A・OPPOロゴ

OPPO Reno7 Aのほうが、同価格帯・同性能の競合スマホと比べても特に重量や質感において優れていることが今回のレビューを通じてとても印象的だった。

正直のところ、確かにスペック重視であればおすすめとは言い難い
しかし、毎日肌見放さず使うものなので「軽量」はとても重要な要素。重いという小さなストレスも何年も使う場合累積するため、充電速度を気にしない方には最適解だと思われる。

ミドルクラスのモデルなので過度なゲーム性能を求めてはいけないが、結論としてコスパに富むスマートフォンであると感じた。
Amazonでは税抜価格の4.0万円で販売している。楽天にてSIMフリー版が販売している他、au・楽天・ワイモバイルでもキャリア契約で取り扱っているのでチェックしていただきたい。

OPPO Reno7 A(予約受付中)

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スペック・製品仕様

製品名 OPPO Reno7 A
発売日 6月23日~(6月15日予約開始)
重量・サイズ 約159.7mm✕73.4mm✕7.6mm
重量: 約175g
SoC CPU: Qualcomm Snapdragon™ 695 5G
GPU: Qualcomm Adreno™ A619 @840MHz
RAM 8GB
ROM(容量) 128GB / microSDXC対応
ディスプレイ 6.4インチ有機EL・解像度FHD+
リフレッシュレート90Hz
カメラ(アウト) [広角]約4,800万画素(F値:1.7)
[超広角]約800万画素(F値:2.2)、画角120°
[マクロ]約200万画素(F値:2.4)
バッテリー USB-PD対応・4500mAh
生体認証 ディスプレイ指紋認証
ネットワーク 5G対応・nanoSIM+eSIM

 

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。