料理人専用のつながる×働けるSNS「シェフリンク」発表 転換期を迎える外食産業から期待の声「やっとでてきてくれた」


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株式会社シェアダインは25日、料理人専用キャリアサポートSNS「CHEFLINK(シェフリンク)」の本格展開を開始するとを発表した。コロナ禍を経て大きな転換期を迎えている外食産業において、フリーランスや副業で活動する料理人を総合的に支援する総合プラットフォームを目指す。

CHEFLINK | シェフリンク | 料理人の活動を支援する日本初の料理人向けキャリアサポートSNS

サービスをリリースしたシェアダインは家庭向けの出張料理サービスの運営元として2017年に創業した企業。現在では家庭向けの「シェアライン」と飲食事業者向けの「スポットシェフ」を展開、シェアラインは累計提供食数200万食を超え、子育て世帯から高齢者、パーティーケータリングまで幅広いニーズに応えている。

一方、スポットシェフは即戦力の料理人を繁忙期に応じて柔軟に手配できるサービスとして飲食店やホテルから高い支持を得ているといい、月間流通金額は前年同月比で「10倍」という急成長を遂げたと同社の飯田代表は話す。

現在、同社のプラットフォームには現在1万人以上の料理人が登録。「専門店以外の現場も経験でき、自分でキャリアを作れる」「家族と一緒に夕食を食べる生活が送れるようになった」といった前向きな声が寄せられている一方、フリーランスとして活動する料理人からは「相談できる仲間が欲しい」「情報交換や協力の機会が少ない」「専門分野以外への挑戦のきっかけが欲しい」といった課題も見えてきたと共有。こうした声に答える形で「CHEFLINK」をリリースしたという。

3つの機能でシェフをサポート、業界からの期待の声

この度リリースしたCHEFLINKは「つながる」「お仕事をさがす」「働き方のサポート」の3つが特徴にある。「つながる」機能では異なるジャンルや年齢層の料理人同士が交流可能だといい、つながった料理人の活躍を閲覧できるだけでなく、求人への共同応募も可能で、新しい職場への不安を解消できる仕組みを整えているとアピール。

「お仕事をさがす」機能では、ミシュラン星付きレストランから話題の飲食店まで、多様な就業機会を提供。地域や時間、ジャンルなど細かな条件での検索が可能で、店舗とのチャットによる事前相談もスムーズに行える。そして「働き方のサポート」機能ではスケジュール管理や報酬管理など、フリーランス特有の業務をアプリがサポート。

従来の飲食業界では見られなかった、SNSをの枠を超えたデジタルを活用した業務効率化を目指す。

同サービスの記者発表会のあった25日、会見の会場では実際に「スポットワーク」の活用事例として、横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ内ブッフェで総料理長を務める當真元さんら3名のシェフが料理の実演を行った。3名が一緒に調理を行うのはこの場が初めてだとしつつも、プロ間の連携により柔軟で素早い手つきで腕をふるっていた。

そして、本サービスの利用可能性について問われた當真さんは、繁忙期や閑散期といった事情はあるが、試みとしては魅力的で「使い方次第」だとして、模索したい考えを示した。

また、同会では人気料理店「HAL YAMASHITA東京」よりオーナーシェフ・山下春幸氏もイベントに出席。事前にサービスに対するコメントが寄せられており、「CHEFLINKは料理人の未知なる可能性を広げ、その才能を開花させるツールとなる」「料理人たちが互いに学び合い、共鳴し合う場として、新たな可能性を開拓するもの」と、交流への貢献にも期待を寄せた。さらに、コロナ禍も開け海外展開も進んでいる状況のなか、横のつながりを広める必要があるといい、こうしたサービスの登場には「やっとでてきてくれた」と評価した。

シェアダインの飯田代表は今後3年間で登録料理人数10万人を目指すとの目標に言及。今後は、SNSとしての機能強化やコミュニティ形成の促進、AIを活用したパーソナライズされた求人情報の提供などを予定している。CHEFLINKは本日よりApp StoreおよびGoogle Playにて配信を開始している。

著者 オタク総研編集部(地域/マガジン)
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