割高感を排した“広告ナシ”特化の廉価版YouTubeプレミアム、再度復活する可能性 ただし提供内容はダウングレードか
YouTubeの有料会員サービス「YouTube Premium」をめぐり、かつて存在していた「プレミアムLite(廉価版)」が再び提供される可能性に海外から期待が寄せられている。
プレミアムLiteはその名の通り「YouTubeプレミアム」の廉価プランとして、2021年にヨーロッパ圏を中心に試験的に導入されていた。当時はダウウンロードやバックグラウンド再生といった主要機能を削りつつ、「広告なし」に特化した内容で提供されており、月額6.99ユーロで契約することができた。
海外で一時期提供されていた「割高感」を抑えた廉価版プラン
日本国内では提供されていなかったため、その知名度はほぼ無に等しいものではあるが、通常プランの価格設定は国内外でも高い部類に入る(日本は月額1,280円)ことから現地では好評だったものの、2023年にLiteプランの廃止が決定。現在は契約することができない。
しかしながら、数ヶ月前より「あるはずのないLiteプランが(契約画面に)表示されている」との報告が複数のネットユーザーによりなされており、一部の間で話題に。報告によれば、表示された「Premium Lite」は現行の通常プランの価格22.99ドル/月の半額ほどの11.99ドルとの記載が見られた。
また、提供されるサービス内容は原則として広告関連のみに限定されるほか、完全に「広告ナシ」にはできず、Limited Ads、すなわち一部広告は表示されるような仕様になるという。
これはあくまで海外掲示板などに寄せられた報告であるため、実際にテストを行っているかなどの確証はない。一方で、海外媒体のAndroid Authorityによれば、Googleの担当者が「オーストラリア、ドイツ、タイの3カ国で新しいプレミアムLiteのテストを実施している」ことを認めていると伝えていた。(参照)
前述の通り、YouTube Premiumの月額料金はかねてより「値段設定が高め」と、他社のストリーミングサービスと比較して指摘されていた。もちろん日本で提供される可能性は不明なほか、サービス内容がややグレードダウンしているものの、新たな選択肢を提供する取り組みとして注目される。