次期最高級グラボ「GeForce RTX 5090」最大消費電力は驚異の600Wに達する可能性 VRAMは容量大幅増


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アメリカの半導体大手NVIDIAが展開するグラフィックスカード「GeForce」シリーズより、今後新たに投入が見込まれる次世代モデル「GeForce RTX 5090」に関するスペック予想が、同社の事情に詳しいKopite7kimi氏から伝えられ、海外などで話題を集めている。

近年AI分野で脚光を浴びるNVIDIAだが、同社のコンシューマ向けグラフィックボードはゲーム用途に向いた「GeForce」やクリエイティブに特化した「RTX(旧Quadro)」が展開されるが、前者では約1年スパンでの新製品が発表されている。

今回話題になっているのはGeForce RTXより発売が見込まれる最高位モデル「RTX 5090(仮称)」で、VRAM(メモリ)関連機能の増強が期待されている。

描画処理やAI推論に用いられるCUDAコアの数は21,760基を搭載。VRAM規格は最新版のGDDR7になり、容量は32GBとされている。512ビットのメモリバス幅と28Gbpsの高速なメモリを組み合わせることで圧倒的なメモリ帯域幅を実現する見込みだ。

これにより、高負荷なゲームの処理ができるようになるほか、AI関連の性能押し上げに期待感が高まっている。ただ、その一方で代償もあるようで、前出の予想では「600W」との記載が。この数値がGPU全体の消費電力(TGP)を指すのかは不明なものの、ワット数だけを見れば「もはや電子レンジ」などと云われていた。

なお、現行のRTX 4000シリーズと同様に性能や価格の異なる複数のモデルが展開予定で、ひとつ下のグレードになる「RTX 5080」も同様にGDDR7規格の16GB VRAMと、1万超のCUDAコアを備えるというが、こちらも電力が320Wから増え400Wに達する。

いずれも想定される内容であるため確定ではないほか、発表時期については現時点で明確な情報は得られていない。業界の間では2025年1月のCESでの発表が有力視されるなど、今年度も例外なく発売を予定しているようだ。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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