メタバーススマホ「HTC Desire 22 pro」発表=普通のスマホと特段差はない
大手テクノロジー企業・HTCはメタバーススマホと銘打って「HTC Desire 22 pro」を海外で発表した。日本市場の投入は現時点で予定なし。価格は日本円で5.5万円から。
”メタバース”は名前だけ?
HTCはTwitterや公式サイトにて「メタバーススマホ」と銘打った新型スマートフォン「HTC Desire 22 pro」を発表。キャッチコピーは「Redefine immersion.」で、「あなたを未来へ運ぶ携帯電話」というフレーズとともに紹介されている。
HTC Desire 22 proは物理・デジタル・バーチャルが相互に関連する世界で没入型ある体験を楽しむために設計され、拡張現実(XR)デバイスで2Dおよび3Dコンテンツを実行する能力を備えているとのこと。
3Dトラッカー等目立った機能は無い
「メタバース」と銘打っているため一見スキャン機能やトラッカーのような仮想空間を楽しむための機構が実装されるのではと噂されていたものの、特段メタバースと名乗るほどの目立った機能は見受けられない。
SoCもSnapdragon 695とミドルクラスなため、360度動画やWebVRのような一般的なXRコンテンツを楽しむには問題ないとはいえ少し物足りなさは感じる。
また、同社は「NFTの管理に長けた機能を実装している」とブロックチェーン分野での”メタバース”をアピールしているが、基本的に普通のスマートフォンでもMetamask等のウォレットを導入すれば良い話でもあるため特段絶対に買うといった動機にはならないだろう。
VIVE Flow対応
HTC Desire 22 proのプロモーションビデオには同社が発売する超軽量HMD「VIVE Flow」をスマートフォンと接続して楽しむ様子がアピールされており、その点をメタバーススマホのアピールポイントとしている。
しかしVIVE Flowは対応のAndroid端末なら他社製品でも問題なく動作する他、同価格でより高性能なスペックを有するものもあるので前述した特別な機能も見受けられないので特段「メタバース」に特化したとは言い切れないのではないか。
VIVE Flowはわずか189gながらも、優れたグラフィック性能と着け心地にこだわって作られた、新しいVRグラスで、昨年秋発売。HTC Desire 22 proとVIVE Flowを同時購入で15%オフキャンペーンも行っている。
線品仕様
製品仕様は以下の通り。詳しくは公式サイトをチェック。
OS | Android12 |
ディスプレイ | 6.6インチFHD+・120 Hz |
重量 | 205g |
SoC | Qualcomm Snapdragon 695 5G |
カメラ | 64 MP + 13 MP + 5 MP |
メモリ | RAM: 8 GB・ROM: 128 GB・SDXC対応 |
その他 | IP67防水防塵 |