マンガ&電子書籍アプリ、1日の利用平均は10分未満…500以上が乱立する大戦国時代、カオスマップが公開
アプリ市場分析サービス「App Ape」を運営するフラーは10日、マンガ・電子書籍アプリ分野での市場調査レポートの最新版を公表。取りまとめた概要によると、日本におけるマンガ・電子書籍アプリの1日あたりの平均利用時間は9.7分であることが明らかになった。
App Apeのデータを基に作成されたこの報告書では、マンガアプリや電子書籍アプリ市場の現状について、多角的な分析が行われている。結果によれば、マンガ・電子書籍アプリの数は約506個にものぽるといい、全アプリに占める割合は約1.4%となっている。また、これらのアプリの1日あたりの平均起動回数は2.5回、すべて合算しての利用時間はわずか10分となった。これらヘビーユーザーとライトユーザーの平均を取ったことでの数値と見られる。
また、テストユーザーにおける都道府県別の分析では、調査対象となった10都道府県全てにおいて「LINEマンガ」が首位、「ピッコマ」が2位を占めており、両アプリの全国的な人気が顕著であることが示された。3位には地域によって差異が見られ、東京都、千葉県、新潟県では「Amazon Kindle」が、その他7県では「マガポケ」がランクインしている。
さらに、利用動向で上位80位に入るアプリを機能別に6グループに分類したカオスマップも作成された。この分析からは、週刊漫画雑誌のデジタル版や特定作品に特化したアプリなど、多様化するユーザーニーズに対応した様々なアプリが市場に登場していることがわかる。