PS5が“7万円超え”大幅値上げで「Xboxはアリ?」代替機を模索する動き…有力候補も一長一短


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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は今月2日、先月末に告知を行っていた「PlayStation 5」本体および周辺機器の価格改定を実施。これにより、PS5本体は軒並み定価7万円を超えることとなり、その大幅な値上げ幅がゲーマーの間で話題になっている。

本体価格の改定内容としては、ディスクドライブ搭載モデルの本体価格は66,980円から79,980円へ、デジタルエディション本体は59,980円から72,980円。いずれも1万円を超える大幅な値上げとなったことで、PS5に代わる選択肢を模索する声もある。なかでも真っ先に浮かぶのは「Xbox」と「PC」という2つの選択肢だ。

同じゲーム機ということで…より廉価な「Xbox」

まずはマイクロソフト社のXboxについて。PS5と同じ「ゲーム機」という括りに入る本機だが、日本市場ではあまり人気がないことで知られており、現行機種は「Series X」と「Series S」の2つが存在する。

前者のSeries Xはいわば「高性能モデル」に区分されるモデル。PS5と同等 or それ以上の性能を備えており、4K画質でのゲームプレイにも最適化されているなど、高品質なプレイ需要にも対応する。価格についてもPS5よりもやや抑えられており、66,978円(税込)で販売されている。

一方のSeries Sは、Xと比べてよりコンパクトかつ性能と価格を抑えた「廉価モデル」となっており、主にフルHDでのプレイを前提としている。4K画質にこだわらないユーザーに向いていて、なにより49,978円(税込)というコストパフォーマンスが大きな魅力となる。

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ここまで聞くとSeries Sがかなりの有力候補になるが、もちろん注意点も存在する。同シリーズはすべてのモデルでディスクドライブが非搭載となっており、パッケージ版には向かない。また、PS5やSeries Xなどの上位機種と比べると描画性能が劣るため、たとえ同じゲームタイトルであっても画質に劣化が生じたり、描画範囲が変わったりすることがあり、ゲーム体験に大きな変化を与えかねない。

なお、懸念点であるゲームデータの取り扱いについては、一部タイトルがPS5・PC・Xbox間でのマルチプレイ機能を備えるなど柔軟に対応ができる場合もある。また、そもそも対象タイトルが「Xbox対応か」という点も確認する必要があるので、総じて購入前にタイトル別でのおすすめ度合いを調べると後悔はなさそうだ。

ちなみに、オンラインマルチプレイには月額課金が必要であり、PS5と同様に「Xbox Game Pass」に加入する必要があるが、このサービスは無料プレイタイトルも一部含まれるなど、人によってはコストパフォーマンスの面では優れている。

PCは基本ゲーム機よりも高価…注意したいのはシステム要件

続いて、PCの選択肢について。PCはゲーム機ではないので、価格と性能の幅が非常に広く、個々のニーズに合わせた柔軟な選定が可能。そのため、ゲームやPCに関する最低限の知識が必要だが、特に注意したいのは、遊びたいゲームの「システム要件」。

例えば、グラフィックが軽い10年を超えるようなタイトルをプレイするならば、最新鋭の処理能力は蛇足になる一方で、「新作ゲーム」「ネット上で『激重』との報告のあるゲーム」「4K画質でのプレイ」などの要望があったり、長く使いたかったりする場合は、高額なモデルが求められ、値上げ後のPS5の2倍では利かない価格になる。

PS5の値上げは特に新規層を中心に悩みどころだが、代替機を探すにしても、予算やゲームのプレイスタイルに応じた選択が求められ、いずれにせよ慎重な検討が必要だ。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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