「ドコモがやること?」悪名高い「いまトピ」南海トラフ地震のオカルトを悪意ある見出しで拡散、批判相次ぐ
NTTドコモのポータルサイト「goo」のサービス「gooいまトピランキング」が南海トラフ地震に関して、悪意ある見出しでオカルト情報をニュースに仕立てて拡散する行為が見られたとして、ソーシャルメディアで批判の声が集まっている。
気象庁は8月9日、同日に発生した日向灘地震にて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表。南海トラフ地震の想定震源域での地震発生の可能性が高まっているとして、地震への警戒感や防災意識が強まることとなった。
オカルト情報が「トップニュース」に載って判別しづらい状況も
その最中、「いまトピランキング(以下、いまトピ)」は翌日の10日にウェブサイト上で【2024年8月14日に南海トラフ地震発生か】との見出しの記事を配信。センシティブな状況下のなかで、地震発生を予言するかのような、瞬時に判断できかねる見出しをつけていた。
実際のところ、同記事はウェブ媒体「アサ芸プラス(徳間書店)」が同日付で配信した【2052年から来た「未来人」が予言していた「2024年8月14日に南海トラフ地震発生」目前の大騒動】との記事を丸々コピーしたもので、タイトルだけを短く切り取っているものだった。見出し短縮後も「か」と付け加え不確定さを含ませているものの、オカルトコンテンツをニュースのように仕立て、故意に不安を煽っていた。
この記事は配信後すぐ、Google検索で「南海トラフ地震 いつ」と検索すると「トップニュース」の一つとして目立つ位置に表示されたほか、話題の記事をおすすめする「Discover」にも表示される様子が確認され、SNSでは批判が寄せられる事態に。一連の声を受けてか、サービスの運営側は14日に同記事を削除した。
同サービスではこうした悪意ある見出し改変行為が常態化していることで知られており、直近だけでも「和田アキ子(74)、なぜ」「【発表】ついに引退を発表」などと、意味不明なコンテンツを配信、時折いっさいの根拠ない誤情報や、単なるタレントへの中傷も拡散する悪名高いものだった。
加えて、gooはNTTドコモ(旧:NTTレゾナント)が運営しているもので、サービス内では「TBS」等の大手媒体の記事も配信していることから、「まとめサイトのほうがマシ」「ドコモがやること?」などと、運営体制に疑問を呈する意見も以前より寄せられていた。本件を機に見直してほしいものだが…。