文科省が子ども向けアフレコ体験会を実施 人気声優招き「恥をかいた人が一等賞」アドバイス、積極的に挑戦


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8月7日から8日にかけて、中央省庁にて行われている文部科学省主催の「こども霞が関見学デー」において、週刊少年ジャンプ連載中の人気作品『夜桜さんちの大作戦』を題材としたアフレコ体験イベントが7日に開催された。

こども霞が関見学デーの企画として展開された本イベントでは、同作品にて主人公・朝野太陽役を務める声優の川島零士さんがゲストに出演。事前の応募で当選した親子が文部科学省に来庁し、アニメーション制作の裏側、特に声優の仕事を体験した。

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イベントではまず川島さんが登場すると、プロの声優による本格的なアフレコのデモンストレーションが披露。会場の子どもたちの驚きはもちろん、臨席した保護者からも驚く様子が見られた。その後は簡単なレクチャーが行われ、参加者たちが実際にアフレコ体験に挑戦した。

今回、体験することができたシーンはアニメ『夜桜さんちの大作戦』作戦1(第1話相当)「桜の指輪」にて朝野太陽、夜桜六美、夜桜凶一郎ら3人のキャラクターのやり取りが展開されており、太陽の行動と決め台詞が印象的な一幕。緊張の面持ちで臨んだ最初の参加グループは無事に体験を終えると拍手が送られ、子どもたちもやはり「緊張した」と口を揃えた。

その後、この日の参加者が続々と体験するなか、川島さんからは声を出すことへの恥ずかしさもあるとして、「恥をかいた人が一等賞」とアドバイス。また、最後の決め台詞である『あれがお前を守るんだ』というセリフは「日常生活ではなかなか言わないよね」と同情しつつも、「映像や顔の表情をキャラクターと同じ感じで演じるとより良い演技になる」など、プロ声優ならではの具体的なアドバイスを送った。

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参加者の中には、抑揚をつけた迫力ある演技を披露する子どもたちもおり、川島氏も「養成所生より上手いかもしれない」と驚きを隠せない様子であった。全参加者が1回ずつ体験を終えた後、「2周目もやりたい人!」との問いかけには多くの子どもたちが挙手し、その旺盛な好奇心に川島さんや保護者も驚いていた。2回目の挑戦では、わずかな時間での成長が見られ、「…!」「!?」といった感情の表現力が向上したことも顕著であった。

「たくさん経験して」声優になるためのアドバイス

イベントの後半では、川島氏への質疑応答の時間が設けられ、声優としての苦労や練習方法、声優を目指す上でのアドバイスなど、多岐にわたる質問が寄せられた。声優になるには?との質問に対しては、いろんな体験をして経験を積まないと「(演じる)キャラクターの気持ちもわからない」として、多様な経験が大切とアドバイスした。

ファッションに関する質問にも乗り気で応じる川島さん
ファッションに関する質問にも乗り気で応じる川島さん

さらに、声優として尊敬する人物として山寺宏一さんの名前を挙げていたほか、日々の練習方法や「はちみつを舐める」といった声を守るためのケア、役作りの苦労などについても詳しく説明。参加した子どもたちは、真剣な表情で川島氏の言葉に耳を傾けていた。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。