ソニーG、4-6月期はゲーム・音楽関連の好調や円安貢献で10%増益 金融不調も予想は上方修正
ソニーグループが7日に発表した2024年第1四半期決算によれば、4-6月期の売上高は前年同期比2%増の3兆116億円、営業利益は同10%増の2,791億円と増収増益だった。ゲームや音楽関連の好調や為替差益が貢献している。
主力となるゲーム&ネットワークサービス部門は、売上高が同12%増の8,649億円、営業利益が同33%増の652億円と大幅な増収増益を達成。PlayStation分野では、自社制作ゲームソフトの販売増加や「PlayStation Plus」を中心としたネットワークサービスの伸長、為替差による好影響がハードウェア販売台数の減少を上回ったようだ。
また、ミュージックレーベルやアニメーション関連が含まれる音楽部門も売上高が23%増、営業利益が17%増と好調。音楽制作での興行・物販収入の増加やストリーミングサービスからの収入増が寄与したほか、為替差やイープラスの連結子会社化も好影響をもたらした。センサ類製造などイメージング&センシング・ソリューション部門も188.1%増益と貢献している。
一方、金融部門は、ソニー生命内での市況変動による運用益減少により、金融ビジネス収入が34%減、営業利益が45%減と大幅に減少。全体的に為替差が大きな影響を与えているが、説明資料によれば「前年同期の為替レートを適用した場合(全体で)約7%減収」だという。
通期業績予想については、G&NS部門や音楽部門の上方修正などにより、売上高を3,000億円引き上げ12兆6,100億円に、営業利益を350億円引き上げ1兆3,100億円に修正した。