グリー、本決算は大幅減益 「ヘブバン」反動減などで苦戦も、メタバース事業が黒字化達成 VTuberに積極投資


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グリー株式会社は1日、2024年6月期(’23年7月~’24年6月)の本決算を発表。通期の売上高は前期比18.7%減の613.9億円、営業利益は同52.1%減の59.81億円だった。概ね想定通りの着地となったが、主力のゲーム・アニメ事業が苦戦した。

中核となるゲーム・アニメ事業では新規タイトルのリリースがなかったことが通期業績に、主力タイトル「ヘブンバーンズレッド」の2周年イベントなど大型施策の反動が大きかったことが四半期業績にそれぞれ響いた。

来期以降の新規タイトルの仕込みを継続するとしつつも、2025年期はさらなる減収減益を見込んでいる。一方の新規事業として展開に注力するメタバース事業では、売上高が同8.7%増となったほか、営業利益は2.06億円となり、黒字に転換するなど好調に。

メタバース事業では、スマートフォン向けバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」を運営するほか、プロダクションなどを行うVTuber事業を主に展開する。前者では、5周年を迎えたREALITYが順調に成長を見せ、利益率の高いアバターやギフティング、費用効率化により営業利益が大幅に改善した。

VTuber事業についても、タレント数が同+9名と順調に増加し、売上は同190%増となり成長を継続。今後はタレント1人当たり収益力強化やマネタイズポイント強化を行うことで、2026年期中に足元で拡大する赤字の解消を目指す。

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同社は今後の取り組みとして、子会社WFSが開発する「ヘブンバーンズレッド」の海外展開を行うと紹介。先月7月には繁体字版に続く簡体字版を中国本土でリリース、今後はYostar Gamesと協業で英語版を予定している。また、コンシューマゲーム市場への参入については検討しているといい、質疑応答によれば、現時点では企画検討の初期段階にあり、リリース時期などの詳細は未定としている。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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