スクエニ、4-6月期は「FF16」反動等で減収も利益250%増 ゲーム関連は黒字転換、MMOは堅調推移


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ゲーム・エンタメ大手のスクウェア・エニックス・ホールディングスは6日、2025年3月期第1四半期(4~6月期)決算を発表し、売上高は前年同期比18.4%減の699億円、営業利益は同250.1%増の108億円となった。

ゲーム展開を行う中核のデジタルエンタテインメント事業は、前年同期に「FINAL FANTASY XVI」や「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」などの大型タイトルを発売したことに加え、同規模タイトルが発売されなかったことが減収につながった。一方、新タイトル発売に伴う広告宣伝費や開発償却負担も減少し、黒字転換した。

「ドラゴンクエストウォーク」などを展開するスマートフォン向けタイトルやWebプラットフォームタイトルについては、既存タイトルの弱含みで減収となったが費用最適化により増益となった。一方、MMO(多人数参加型オンラインゲーム)は増収増益。「ドラゴンクエストX オンライン」などの既存タイトルが堅調に推移したとみられる。

アミューズメント事業は既存店売上高の回復により増収増益。「マンガUP!」などの出版事業もコミック全般の販売が好調に推移し、紙媒体及びデジタル販売が前年を上回ったことにより、前年同期⽐で増収増益。経常利益の貢献としては為替が円安に推移したことによる為替差益49億円の計上なども見られた。

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通期業績予想は売上高3,100億円(前期比13.0%減)、営業利益400億円(同22.9%増)で据え置き、今後はMMOから「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張パッケージの発売や、「ドラゴンクエスト」よりHD-2D版展開などが予定されている。

オタク総研編集部

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