【写真38枚】「絵師100人展12」特大フォトレポート=”道”をテーマに会場彩る


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4月29日から5月8日まで「絵師100人展 12」が秋葉原にて開催。丹精込められた104枚のイラストが彩った会場の模様を現地の写真を中心にお届けする。

今年のテーマは「道」

「絵師100人展」とは第一線で活躍中の100名を超える絵師による書き下ろし作品が集結するイベントで、2010年の初回から毎年開催されており今年で12回目を迎える。

第12回目の今年のテーマは「」。
道は生活に必要不可欠な物で人々の往来や交流、物流を支えている。近年はインターネットも道として形成されている。

一方で、「道」という概念は物理的な事象以外にも人や歴史等のあらゆる場面にも存在する。今回はそんな「絵の道」を歩むクリエイターが表現する作品を紹介する。

※諸般の都合上、会場の雰囲気を中心に撮影しております。また画像は圧縮処理をしておりますので各作品を詳しく見たい場合は公式サイトをご確認下さい。
※写真は特別に撮影の許可を得て掲載しております。

現地フォトレポート①

写真が40枚以上あるため、前半と後半に区切って紹介する。会場であるAKIBA SQUAREに入ると絵師100展のイメージキャラクターである守り神の”百ちゃん”と、新米かみさまの”千ちゃん”がお出迎え。

前述した通り、展示されている作品数は104作品なので早速ではあるが展示作品を簡潔にご紹介する。
※掲載できないものもございます。ご了承下さい。

左は蒼樹うめ先生・「大和撫子になりたいのに!」
茶道・華道・書道の三道を詰め込んだ日本の古き良き伝統芸能を味わえる作品。
右はトモセシュンサク先生・「檸檬」

手前は館田ダン先生・「街道の渡り人」。
道の繋がりは文化の発展に欠かせないという思いで制作なされたとのこと。

左は二色こぺ先生・「可能性の軌跡」
自分を信じた先で見つけた一筋の”可能性の光”を掴み取るまでの過程を「道」に擬えているという。
右はいぬきら(狗神煌)先生・「迷い込んだ道」

こちらは遠坂あさぎ先生・「Select」
”選択”という道を切り拓く行為を「大きな書庫から経験や知識という名の本を探す」行為に例え、描かれている。

お隣は宇佐崎しろ先生・「Envy Green」
一見可憐に思える他人の道でも実際にはそれぞれの道にはそれぞれの苦しみがある。そう言う意味が込められているとのこと。

こちらは久賀フーナ先生・「千年の道」
”平安時代好き”な同氏なだけあって、十二単の繊細さに驚かされる作品。

森倉円先生・「足跡のない道」
オーロラが印象的なこの作品は”素敵な景色と出会えるように”という思いが込められているという。

こちらはあまみね先生・「これが私の道」

Lowro先生・「犇めく再生」
現代風の”白雪姫”をコンセプトに描かれている。

作品解説 が聴ける「ボイスガイド」も人気

これまで簡潔ではあるが多くの作品を紹介してきたが、「絵師100人展 12」の様々な作品の解説を「音声ガイド」として、有償で聞くことができる。

美術館の学芸員ツアーのように視覚と聴覚で作品を体感できるようになっており、多くの人が貸出端末に耳を傾けていた。
※解説の対象は作品上部に番号がある物のみ

以降引き続きフォトレポートの後半として、より多くの写真とともに絵師100人展を紹介する。

現地フォトレポート②

向かって右はカンザリン先生・「空への階段」
物理的な道は平坦なものだけでなく、上下を行き来できる階段もまた道の一つ。

以下2枚の写真は上から
上倉エク先生・「MYWAY」とリン☆ユウ先生・「Outbound」

ちょん*先生・「不思議の国の交差点」
交差点は道と別の道をつなげる重要な役割を果たすもの。この構図では道自体は見えないが、同氏曰く「彼女へどんな道が待っているの想像して楽しんで欲しい」とのこと。冒険心あふれる作品だった。

お次の左は平行世界をテーマに描かれた磁油2先生・「パラレル」
右はなもり先生・「みちくさ」

mignon先生・「The Innocent Wanderer」

左は火ノ先生・「天使の道しるべ」
ファンタジーな作風が好きだという同氏が描く朝日の情景にいとても魅入られた。

向かって左はかわく先生・「線路在住」
右は道の開拓がテーマのtorino先生・「花売りの路」

お隣は我美蘭先生・「寄り道」
天真爛漫な女の子のスローライフを描いている。

ふーみ先生・「訪ね迷い路、とおりゃんせ」
非日常を味わえる非常に幻想的な世界観が和風と相まった良さを味わえる。

手前はえれっと先生・「私の相棒」
道を歩むに欠かせない”履き物”を相棒と見立てた作品。
奥は氷菜先生・「きっと明るいその先へ」

左は南方純先生・「進め」
力強い視線に自分で選び取った道を突き進む”意志”を感じ取れる。
右は士貴智志先生・「search of one way」

会場だけで買える限定グッズも

会場でしか買うことのできない限定グッズ・受注販売グッズも好評で、多くの人が買い求めていた。

最後に

これまで簡潔に会場の模様を紹介してきた「絵師100人展」。
決して被ることのない、個性あふれる「道」を描いた104の展示作品すべてから、クリエーターの思いが犇々と伝わってくるイベントだった。

今回紹介した104の作品は展覧会図録にて各作者のコメントと共に見ることができ、巻末には有馬啓太郎氏と木緒なち氏による寄稿文も掲載している。
会場限定なので購入することができないが、次回開催時には要チェックだ。

【取材/執筆】オタク総研
【撮影】同上
【取材協力】産経新聞社
※写真は特別に撮影の許可を得て掲載しております

参加絵師一覧

最後に展示順に参加クリエーター(絵師)を紹介。
※敬称略

1.宮瀬まひろ
2.トモセシュンサク
3.蒼樹うめ
4.館田ダン
5.Nagu
6.おしおしお
7.岡崎武士
8.二色こぺ
9.狗神煌
10.Pray
11.紅緒
12.mocha
13.荻pote
14.カット
15.一乃ゆゆ
16.るろお
17.宇佐崎しろ
18.遠坂あさぎ
19.トマリ
20.なつめえり
21.KeG
22.てぃんくる はるかぜせつな
23.高野音彦
24.久賀フーナ
25.凪白みと
26.はねこと
27.necomi
28.森倉円
29.ねこめたる
30.桜もよん
31.らんぐ
32.魔太郎
33.館川まこ
34.Lowro
35.みわべさくら
36.巻羊
37.バーニア600
38.KEI
39.あまみね
40.Hiten
41.ほし
42.しらたま
43.6U☆
44.とぴあ
45.フカヒレ
46.にゅむ
47.カンザリン
48.上倉エク
49.茉宮祈芹
50.リン☆ユウ
51.ちょん*
52.なもり
53.上条衿
54.mignon
55.磁油2
56.よしづきくみち
57.Anmi
58.東西
59.米白粕
60.れい亜
61.かやはら
62.美和野らぐ
63.室埴ポコ
64.吟
65.ニリツ
66.きみしま青
67.我美蘭
68.うみのみず
69.かわく
70.torino
71.Gilse
72.ERIMO
73.火ノ
74.三嶋くろね
75.ふーみ
76.すいみゃ
77.アシマ
78.もねてぃ
79.珈琲貴族
80.Tiv
81.藤真拓哉
82.赤倉
83.藤ちょこ
84.TwinBox
85.桜沢いづみ
86.氷菜
87.前田ミック
88.広江礼威
89.秋赤音
90.士貴智志
91.笛
92.深井涼介
93.えれっと
94.フミオ
95.末弥純
96.なかじまゆか
97.美樹本晴彦
98.南方純
99.鈴木勘太
100.LAM
101.ウエダハジメ
102.憂
103.白皙
104.和武はざの

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。