春アニメ「阿波連さん」が中国で人気!2500万再生突破(小話60)


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今期アニメの「阿波連さんははかれない」は好評放送中だが好評なのは日本だけではない。そんな日本のアニメにまつわる外外事情を紹介する。

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阿波連さんが中国で人気

今期TBS系列で毎週金曜に放送中のアニメ「阿波連さんははかれない」。
原作はジャンプ+で連載しており、独特の雰囲気が楽しめるラブコメディとして話題になっている。だが、話題なのは日本だけではない。

放送開始1ヶ月も経たずに既に2,500万再生超え

中国の大手動画共有サービス「bilibili」は本作を公式放送で配信し、配信開始3週間足らずで総再生数2500万回・弾幕数は230万を超える人気を博している。
※弾幕とは画面上に流れるコメントのこと

アニメ「デート・ア・ライブ」の4期も1,500万再生を超えているが、続編ではない「新作アニメ」で2,500万再生も獲得しており伸び率は随一だ。

ただ単に人気というわけではなく、評価も★9.7 /10と非常に好評であることが分かる。

踊ってみた企画なども人気

「阿波連さん」特集としてbilibili内には特設サイトが開設しており、踊ってみたを投稿するとアプリで使えるプレゼントが貰えるとのこと。
特設サイト(全て中国語です)

 

漫画も翻訳されて配信されている

今回、人気を博している理由の一つとして中国国内へのコミックの翻訳+無料配信が挙げられるだろう。

4月下旬現在、175話まで公開されており中国国内であれば無料で見られる。アニメの公式サイトにも中国語版があり越境配信に注力していることが見て取れる。

進む日本アニメの「中国資本」進出

「阿波連さんははかれない」が好調な出だしを見せたのには漫画配信を中心としたものが主では有るが、切ってみ切り離せない話題として製作が中国大手動画サイト「bilibili(ビリビリ)」である点を挙げたい。

阿波連さんの製作元はbilibili

実際にアニメーションの制作は行っておらず、元請けは日本のFelixFilm。つまりbilibiliが企画・広報・ライセンス等の製作指揮を行っていることとなる。

これまでの多くのアニメでは製作は「KADOKAWA」や「アニプレックス」が多かった。近年は「DMM Pictures」といったベンチャー企業の参入も増えたが今後は中国資本を始めとした外資企業による日本アニメの参入が加速すると筆者は見ている。

また、bilibiliは今回の阿波連さんが初めての製作ではなく、「異世界食堂」や「干物妹!うまるちゃんR」といった作品の製作を一部行っていた。
ビリビリは中国最大手の動画サイトなだけあって、多くのアニメの越境配信を行っており今後さらなる自社製作コンテンツの拡充が期待される。

阿波連さんははかれない」詳細情報

 

ジャンプ+にて連載中、水あさとのコミックを原作とする、「小さくて物静か」な阿波連れいなさんと隣の席に座るライドウくんによる色んな意味で、“はかれない”青春コメディがTVアニメ化!

【放送予定】
毎週金曜日26:30~ TBS系列「アニメイズム」枠

【CAST】
阿波連れいな:水瀬いのり
ライドウ:寺島拓篤
大城みつき:M・A・O
ほか

【STAFF】
原作:水あさと(集英社「少年ジャンプ+」連載)
総監督:山本靖貴
アニメーション制作:FelixFilm
プロデュース:藍沢亮
製作:bilibili

もちろん筆者もチェックしているが、今期の他アニメにない独特な雰囲気が楽しめる一風変わった作品に仕上がっていると感じた。

ある意味『はかれない』密着系?青春ラブコメをご覧あれ。

※敬称略
©水あさと/集英社・BILIBILI

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。