人気アニメ『リコリコ』NFT販売に制作会社が協力 中間成果物を通じた“作り手還元”の新モデル模索


アイキャッチ画像

今夏で放送2周年を迎えたオリジナルアニメ『リコリス・リコイル』について、制作過程で生まれた中間成果物をNFT(非代替性トークン)化し、オークション形式で販売する取り組みをSNFT社が発表。アニメーション制作を務めるA-1 Picturesによる協力の元、NFTマーケットプレイス「SNFT」にて、7月24日正午から8月4日までの期間で実施される。

このたび発表されたオークションでは、アニメのオープニングやアイキャッチで使用された作画監督修正、原画、背景美術、本撮影データなど、制作過程の各段階で生まれた「中間成果物」の素材151点がNFT化。各アイテムは1点ものとなっており、落札者のみが保有者になると説明している。

また、オークション通じて得られた売上の一部(※)は各素材の担当クリエイターに直接分配されるといい、これはアニメ制作に関わる多様なクリエイターに対し、新たな収入源を提供する可能性を探る試みだという。(※…オークションの売上金額から、マーケットおよび制作スタジオの手数料と製作委員会ロイヤリティのみを差し引いた金額)

「リコリス・リコイル」は2022年7月から9月にかけて放送された人気アニメで、放送開始から2年を迎え、新作アニメーションの制作も決定している。本作に限らず、多くの中間成果物はファンからしたら「堪らない」一品にも関わらず、その全てが公開されることは稀であり、今後の展開にも注目される。

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著者 編集部 アニメ情報担当