KADOKAWA、アニメ制作会社「動画工房」を子会社化 グループ内スタジオは6つ目に『推しの子』等ヒット作手掛ける


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KADOKAWAは11日、アニメーション制作スタジオ・動画工房の株式を取得し、子会社化すると発表した。現在、KADOKAWAが製作に参画する作品からは『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』と『【推しの子】』のアニメーション制作を担当している。

1973年創業の動画工房は、豊富なアニメ制作の実績を持ち、多数のヒット作の元請けも手掛けるスタジオ。キャラクター描写と作品の世界観を丁寧に表現する作画により、世界中のアニメファンから高い評価を受けており、KADOKAWAとしては『NEW GAME!』等の人気作品の制作も担当したほか、昨年には『【推しの子】』も手掛け、大ヒットを記録した。

今後は、動画工房を迎えたKADOKAWAグループおよびグループスタジオ5社(子会社のENGI、Studio KADAN、レイジングブル、ベルノックスフィルムズ、そして関連会社のキネマシトラス)との連携を図り、グローバルに通用するアニメ作品の創出に向けた体制をより一層強化するとしている。

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動画工房の代表取締役である石黒竜は、「設立51年目を迎え、今まで多くの制作会社の方々、専門会社の方々やメーカーの人々と作品を作ってまいりました。KADOKAWAも共に作品を制作してきた会社で、良き理解者であってくれました」として、今後も引き続きの展開に期待を寄せていた。

KADOKAWAグループは、2028年3月期までの中期経営計画における基本戦略として「グローバル・メディアミックス with Technology」を推進。その中で、アニメ事業の戦略として、制作ラインの拡充および制作力の強化を通じて、魅力的なアニメ作品を継続的に創出していく体制を構築し、アニメを核としたIP価値の最大化を目指していた。

株式会社動画工房(英文表記 Doga Kobo inc.)
所在地:東京都練馬区豊玉北二丁目21番11号
代表者:石黒竜(代表取締役)
設立年月日:1973年7月11日
従業員数:62名(2024年6月現在)
事業内容:アニメーションの企画・制作および販売

▼株式会社動画工房 代表取締役 石黒竜 コメント
「設立51年目を迎え、今まで多くの制作会社の方々、専門会社の方々やメーカーの人々と作品を作ってまいりました。KADOKAWAも共に作品を制作してきた会社で、良き理解者であってくれました。動画工房が今まで以上に意欲的に作品作りを続けられる環境を整え、今後もより良い作品を世に出せるよう頑張りますので、応援いただけますようお願いいたします」

▼株式会社KADOKAWA 執行役 Chief Anime Officer(CAO)菊池剛 コメント
「50年以上の歴史を持ち、世界中で愛されるアニメスタジオである株式会社動画工房を、当社のグループに迎えられたことは幸甚の至りです。今後はさらに両社の連携を高めていくことで、これまで以上に魅力的で刺激的な、世界中の皆さまの心に残る作品を生み出してまいります」

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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