本当に令和?新作アニメで“セル画×8mm実写”異例のエンディングに反響 LOVE 2000カバーも相まり懐かしすぎる


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7月13日(土)よりTOKYO MXほかにて放送が始まった新作TVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』をめぐり、初めて公開されたエンディング映像が極めて斬新だとして多くの反響が集まっている。

本作は、第15回小学館《ガガガ賞》を受賞した雨森たきび氏の同名ライトノベルを原作したアニメ作品。キャラクターデザインに「リコリス・リコイル」などで知られるいみぎむる氏が関わるほか、アニメーション制作は国内有数の「A-1 Pictures」が手掛けるなど、原作ファンを中心に期待が寄せられていた。

そんな同作が7月13日(土)24時30分よりTOKYO MXにて放送、ABEMAにて最速配信がスタート。シリーズではタイトルにもある通り、想い人の恋人の座を勝ち取れなかった「負けヒロイン」たちの青春を描く新感覚敗走系ストーリーが展開されるが、第1話では初回らしく、その走りが繰り広げられた。

なかでも特に視聴者の注目を誘ったのは、本編最後に用意されたエンディング。第1話のエンディング主題歌にはhitomi「LOVE 2000」が起用され、本編にも登場した食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜(CV遠野ひかる)によるカバーを披露。世代の方なら誰しもが知る名曲であるが故に多くの反響が寄せられていた。

一方、それと同じか超えるほどの注目をされていたのが、制作工程に「セルと実写」を採用していたという点で、デジタルアニメが主流となった現代においてセル画制作は非常に珍しいことから、視聴者からは「本当に令和なのか?」と驚きの声が上がっていた。

今となっては超激レア「マケイン」エンディングに反響

実際の映像はYouTube「アニプレックス」チャンネルにて公開されているので是非チェックしてほしいが、セル画制作に関する裏話が関係者から語られている。なかでも巡宙艦ボンタ(@bonta634)氏は同映像の映像設計を行ったといい、自身のXにてメイキング映像を公開した。

撮影には8mmフィルムカメラを用いているといい、実写を背景に作中に登場するキャラクターの足元が映るシーンなどは、セル(透明なシートに絵を描き、それを重ねて撮影)で表現することで、セル画とコマ撮り映像ならではの懐かしさや温かさを引き出し、デジタルにはない味わいをもたらした。

この投稿について、セル画用の画材を独自に取り扱う「六方画材店」も言及。同店のセル絵具が使われていると報告したほか、地上波での新作セルアニメは「2013年9月29日のサザエさん以来、10年9か月ぶり」として、その功績を祝うなど、単なるエンディングにとどまらない、記録的な出来事になった。

※本記事は投資一般に関する報道を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資に関する決定はご自身のご判断において行われるようお願いいたします。

著者 編集部 アニメ情報担当

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