ゲーム開発のgumi、筆頭株主が“すとぷり”グループの新設会社に 新規ゲーム化も視野、現状の打開なるか


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モバイルゲーム開発などを手掛ける株式会社gumiは26日、同月設立のSTPRグループによる持株会社「SUPER STATE HOLDINGS 株式会社(SPST)」との間で資本業務提携を行うことを発表した。第三者割当による新株式発行を行い約29億円を調達するとしている。

SPSTとは、2.5次元エンタメ・アイドルユニット「すとぷり」などの運営で知られるSTPRグループが6月4日付けで新設した純粋持株会社。クリエイターマネジメントから音楽出版、ライブ、グッズ、PR&プロモーション・ブランディング、VR、VTuber、教育など幅広い領域をカバーし、グループ全13社を子会社に持つ。

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今回の新株式発行でSPSTはgumi株の19.99%を保有することとなり、筆頭株主もSBIホールディングスからSPSTに変更となる見込み。本件に伴い、同日には修正中期計画も発表。現段階で合意する資本業務提携の内容として「モバイルオンラインゲーム及びブロックチェーンゲームの開発·配信」「ブロックチェーン関連プロジェクト『OSHI3』の推進」「投資ネットワークの活用」の3点を挙げた。

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具体的には、約1,000名以上のクリエイターを要するSPSTのプロデュースノウハウと、gumiのモバイルゲーム開発における技術力を組み合わせた「オリジナルIP創出」や、2.5次元アイドルグループなどどIPの「ゲーム化」を推進するという。特にモバイルオンラインゲームの開発に関しては、今回の調達額のうち10億円分を翌年12月までの事業資金に投じる見込みも示しており、早い段階での「すとぷり」等のゲーム化も示唆される。

gumiはモバイルゲーム開発やブロックチェーン等の事業開発を行う企業として東証プライムに上場している。直近2023年度の業績開示では、モバイルゲーム事業の売上が予想を大きく下回ったことで、59.34億円もの純損失を記録し、損失額が拡大する格好となっていた。

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今後については、5月以降の『アスタータタリクス』の黒字運用を見当しているほか、リスクの高いオリジナルタイトル開発の一時的な停止、開発受託の拡大などを通じて、業績回復に務めたい考えを示しており、今回の修正中期計画では「2025年4⽉期は黒字転換、2026年4⽉期は3~10億円規模の利益創出」を目標としていた。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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