サイバーエージェント、ニトロプラスを子会社化 「刀剣乱舞」など展開、現体制の維持も表明
サイバーエージェントは26日、「刀剣乱舞」などで知られる株式会社ニトロプラスの株式を取得し、子会社化することを発表した。同日開催の取締役会にて決議し、取得価額は167億400万円としている。取得日は7月1日を予定し、取得後の議決権比率は72.5%となる。
ニトロプラスは、ゲームの企画・開発・販売やアニメ・3DCGなど映像制作、キャラクターグッズの企画開発を行う企業として2000年に創業。ゲーム、アニメ、小説、イラストなどIP(知的財産)分野において幅広いジャンルでコンテンツ制作を手掛けている。
一方のサイバーエージェントは近年、「ABEMA」を軸に成長分野であるIP事業を展開しており、コンテンツスタジオ「BABEL LABEL」や2.5次元ミュージカルの制作会社「ネルケプランニング」をグループ化するなど、積極投資がうかがえる。こうした戦略の一環として「両社の親和性が高い」ことなどを理由として、ニトロプラスの子会社化を決定したという。
なお、今回の子会社化において、ニトロプラスの社名変更や組織改編などは行わず、現体制を維持することも明らかに。現・代表取締役および「刀剣乱舞」プロデュ ーサーである小坂孝志(小坂崇氣)氏が継続して社長を務める。
本発表に際し同社は「引き続き、ニトロプラスがIPビジネスの強化および画期的なコンテンツ制作に取り組み、更なる事業拡大を目指していけるよう、 当社にて支援してまいります。」としているほか、オウンドメディアでは両代表が出演するコンテンツ「コンテンツ愛が受け継がれる未来へ。ニトロプラスとサイバーエージェントの新たな挑戦」が公開されている。