KADOKAWAへのサイバー攻撃、影響は「ニコ動」のみならず 書店発注やアニメ公式サイトも停止、各界から労いの声


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「ニコニコ」を筆頭にKADOKAWAグループ全体で、大規模サイバー攻撃によるサービス障害が6月8日(土)未明から続いている。本日10日内に復旧見通しなどの続報を発表するとしているが、その影響は消費者以外の各業界、取引各所にも拡がっているという。

KADOKAWAは昨日9日に公式声明を発表し、当社グループの複数のサーバーにアクセスできない障害が発生したこと、同日中に分析した調査によりサイバー攻撃を受けた可能性が高いことが判明したと伝えた。

影響の範囲については、未だ不明確な点もあるとして「データ保全のため関連するサーバーを至急シャットダウンする対応」を行いつつ「外部専門家や警察などの協力を得て調査を継続し、迅速に対応を進めてまいります」とコメントした。その翌日、本日12時にはニコニコ公式側から現況として「現在もサイバー攻撃が続いている」ことが明らかになり、続報は夕方を目処に発表するとしている。

KADOKAWAの声明文では影響範囲について、発表時点で「ニコニコサービス」全般、「KADOKAWAオフィシャルサイト」、「エビテン(ECサイト)」などとしているが、その後のユーザーや関係者からの報告によると以下サービスでも同様の状況になっている。

・書店発注サービス/法人発注Web窓口
・一部アニメの公式サイト(同社出資作品)
・N予備校等の教育事業関連サービス

特に本日はサイバー攻撃が発覚してから初の平日であったこともあり、書店関係者からは「発注が一切できない状況にある」との情報も寄せられている。また、アニメ公式サイトには『【推しの子】』『Re:ゼロ』等の今後放送予定の人気作品も含まれており、ニコニコ動画ユーザーのみならず、各業界、ファンからは労う声が集まっている。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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