カドカワ、アーマードコア新作が「好調に推移」業績牽引 映像事業は営業利益QonQ+4047%


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株式会社KADOKAWAは2日、自社の2024年3月期第2四半期の決算を公表。売上高は12.0%増(前年同四半期比、以降同じ)の653億円、営業利益は47.6%増(前年同四半期比)の53.3億円であることが明らかとなった。

セグメント別での概況も公表されており、ゲーム事業では8月25日発売のフロム・ソフトウェアによる新作タイトル『ARMORED CORE Ⅵ FIRES OF RUBICON』が好調なスタートを切り業績をけん引。しかしながら、2023年期にフロム・ソフトウェアの『ELDEN RING』が爆発的ヒットを迎えていたことにより、事業全体としては減収減益となった。

カドカワ、『ELDEN RING』の爆発的ヒットで過去最高の売上高と営業利益に=2023年3月期通期

映像事業では、2023年春クールに放送された『【推しの子】』『この素晴らしい世界に爆陥を!』等のアニメ作品におけるマーチャンダイジングでのライセンス収入が増加したことや、2023年夏クール放送の『私の幸せな結婚』の二次利用収入や舞台化に伴う劇場収入が増加したことで増収に。加えて2023年3月期の第2四半期には実写映像分野で評価減を計上していたことから、前年同期比で営業利益が+4047%と大きく改善した。

出版事業においては、新刊売上は好調である一方で、米国における直近数年間の急激な需要増の反動による書店の発注抑制・返品増が継続した影響で海外事業が減収となり、全体としては微増収・大幅減益に着地した。このほか、「ニコニコ」を中核とするWebサービス事業は月額有料会員(プレミアム会員)が9月末には128万人となり、前年9月末から減少したことで減収になるも、黒字は継続している。

今後については、同社が制定していた2025年3月期を最終年度とする「中期経営計画」の目標を初年度で達成したことで、2028年3月期を最終年度とする新たな中期経営計画を策定し「年間7,000点超へIPの創出を拡大」などを目指す。

オタク総研編集部

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