マイクロソフト、過去のスクショを使うAI機能「Recall」批判相次ぎ、仕様変更を予定「デフォルト無効」など


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米・マイクロソフトが先日発表した生成AIを活用した新機能「Recall」をめぐり批判が寄せられているなか、利用者の懸念を軽減するために新たな変更を行う予定であることを明かした。

Recallはマイクロソフト社が先日発表した認定制度「Copilot+ PC」に適合する製品を対象に搭載される予定の新機能。定期的にデスクトップ画面のスクリーンショットを取得、保存し、これらを情報源として生成AIに与えることで、より個人に適した機能の提供が行えるようになるという。

保存されたスクリーンショットからはOCR(光学式文字認識)によるテキストデータの変換なども行われるといい、この機能をめぐって「スクショ撮られるのは気味が悪い」「機密情報を表示するだけでも漏洩リスクがある」などとして、プライバシーに対する懸念や批判的な意見が相次いだ。

これを受けて、6月7日付けで公開されたWindows Blogの投稿によると、そのRecallにおいて複数の仕様変更が実施される予定であることが分かった。リリース時期については当初と変更なく、プレビュー版が6月18日より提供される。

変更の内容はまず第一に、デフォルトで無効になり、ユーザーが手動で機能を有効にしない限り利用できないようになる。そして、Recallを有効にするには、指紋や顔といった生体認証「Windows Hello」の登録を必須としたうえで、新たなセキュリティ強化を目的に「Windows Hello Enhanced Sign-in Security」を用いて逐次での復号化を行うようになるという。

以降も同記事では「プライベートウィンドウの撮影は行わない」「スクショはアップロードしたりサーバー上で処理したりしない」「保存した内容はいつでも削除できる」などと、Recallのプライバシーに関する記述が続いていた。しかしながら一度「気味が悪い」としてマイナスイメージを持たれたことから懸念の払拭はかなり厳しいことは言うまでもなく、生成AIを活用したことによる漏洩リスクについては引き続き懸念の声が広がっている。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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