Googleが新作折りたたみスマホを発表 耐久性を重視、他社比でボディは重く厚め

Googleは21日、折りたたみスマートフォンシリーズより最新モデル「Google Pixel 10 Pro Fold」を発表した。「Google Pixel史上最も耐久性の高い折りたたみスマートフォン」と位置づけ、10月9日に発売する。価格は267,500円から。
ボディはアルミニウム合金を採用したデザインを特徴とし、MoonstoneとJadeの2色で展開する。最大の改良点は新開発のギアレスヒンジで、前モデルのPixel 9 Pro Foldの2倍の耐久性を実現したとアピールしている。折りたたみデバイスとして初めて他のPixel 10シリーズと同等のIP68防水防塵性能を備える。
一方、耐久性のトレードオフなのか、筐体スペックについては本体厚さ10.8mm、重量258グラムと競合となるデバイス比ではやや重たく厚い。先日発売されたGalaxy Z Fold 7は厚さ8.9mm、重量215グラムだった。
ディスプレイは内部が8インチ、外部が6.4インチといずれも従来モデルより大型化した。極薄ガラスと2層の耐衝撃フィルムで構成されるSuper Actua Flexディスプレイを採用し、改良により「10年以上の折りたたみ動作に耐えることができる」としている。
バッテリー容量はPixelシリーズ史上最大となり、30時間以上の駆動時間を実現したほか、折りたたみスマートフォンとして初めてQi2充電を内蔵した。また、iPhoneの「Magsafe」にあたる、新しい内蔵磁気技術「Pixelsnap」により、開いた状態でも専用充電器やリングスタンドに装着できる。
プロセッサには新開発のカスタムGoogle Tensor G5チップを採用し、Gemini LiveやマジックサジェストなどAI機能を強化した。大画面を活かした分割スクリーン表示や、アプリ間でのドラッグアンドドロップ操作にも対応している。
販売はGoogleストアのほか、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンクが取り扱う。Googleストアでの価格は256GBモデルが26万7500円、512GBモデルが28万7500円となっている。