Galaxyに続きXiaomiも意図的にゲームの処理性能を下げていることが明らかに(小話56)


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Geekbenchの創業者によってXiaomi製スマートフォンが意図的にゲームの処理性能を抑えているとの結果が報告された。

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最大30%の性能低下も

スマートフォン向け有名ベンチマークアプリを提供するGeekbenchの代表John Poole氏は「Xiaomiもアプリケーション識別子に基づいてパフォーマンスを決定している。」とのツイートを投稿。

※アプリケーション識別子とはAndroidアプリケーションに一意に宛てられる逆ドメイン名のことで、例えばウマ娘はjp.co.cygames.umamusumeというIDになっている。

Poole氏はXiaomi製スマートフォン「Mi 11」を用い、Geekbenchアプリでベンチマークを行った。
その後、Geekbenchアプリ識別子をFortniteに変更した状態でベンチマークを行うと、マルチコアで15%・シングルコアで30%のスコア低下が見られたと報告している。

公式より

https://browser.geekbench.com/v5/cpu/compare/13886757?baseline=13886569

今月初めにSamsungも意図的に性能低下をしてた事が判明

このような事例は今回が初めてではなくGalaxyブランドを展開するSamsungも同様に意図的に性能を制限していたことが今月初めに判明。公式から謝罪声明が出ていた。

ネットリーカーが3月の初旬に、GOS(Game Optimizing Service)という機能を使ってゲームのパフォーマンスを制限して、ゲーム体験を劣悪なものにし、1万個以上のアプリに性能制限をかけている事がわかる「識別子リスト」がリーク。

製造元のサムスンは本件に関して調査を行い、GOSによるアプリ制限が行われている事を正式に認め、今後できるだけ速いGOSの更新を行いパフォーマンス優先機能を搭載する事を発表した。

この件に関し、識別子の一覧にベンチマークアプリは対象となっていないことからも批判を受けていたため、今回同様の問題としてXiaomiも調査したことが伺える。

Samsungの件以前にもOnePlus社も同様の問題も起こしており、Xiaomi社からは今の所正式は発表は無いため正式な情報ではないが30%の低下の結果を見るとやはり明確な制限を行っていると言えよう。
正式の声明が待たれる。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。