コーエーテクモ、ゲーム事業の不振を凄腕の資産運用で補てん 経常利益を上方修正


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コーエーテクモホールディングスは15日、2024年3月期における連結業績予想の修正を行ったことを投資家向けに告知した。前回予想比で売上高は11%、営業利益は28%の下方修正となった一方で、経常利益については8%の上方修正を行った。

売上高と営業利益の下方修正について同社は「当期に発売及び配信開始したタイトルのうち、計画を下回るものがあったことから、売上高、営業利益の連結業績予想を修正しました。」として、中核となるゲーム事業が影響していると説明。『ω-Force』『シブサワ・コウ』『ガスト』等の社内ブランドからも多数のパッケージソフトを展開していたが、当初の予想からは下回ることが見込まれるという。

下方修正から逆転する形で、上方へと転じた経常利益については「金融市場を注視しながら運用を行い、営業外収支が計画を大幅に上回って推移したこ とから、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の連結業績予想を修正しました。」と述べており、資産運用による営業外収益が好調だと明らかにした。

同社はかねてより、襟川恵子会長による資産運用が自社の業績に大きく影響していることで知られており、一時は有価証券の運用益が全社利益の40%近くを占めるなど、“凄腕資産家”として話題に。本年1月発表の第3四半期決算では、有価証券売却益等を営業外収支に計上したことで、前年同期を大幅に上回る業績向上を記録していた。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。
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