ファーウェイがVRスマートグラスの予約を開始=PC対応でVIVE Flow超え?(オタク小話38)
9月下旬にHUAWEIが発表したスマートグラス「HUAWEI VR Glass」を含めた6DoF対応ゲームセットの発売が開始されました。
中国本土での発売ということで日本市場への直接的な参入にはなりませんでしたが、ファーウェイは日中の競争激化の中スマートデバイスの発売を推進しているため今後正式な参入も大いに考えられます。
VIVE Flowの上位互換?
HUAWEI VR Glassの気になるポイントを2つほどピックアップしました。
スマホだけでなくPC接続で90Hzに対応
同じく最近発売されたVIVE社の最新スマートグラス「VIVE Flow」と非常に似ており、解像度や音響システムに関しては同じor殆ど差異はありません。
ですがHUAWEI VR GlassではPC接続に対応しており90Hzが楽しめます。一方VIVE FlowはAndroid搭載端末のみの対応です。
PC対応 | スマホ対応 | |
HUAWEI VR Glass | ◯ | HUAWEI製スマホのみ |
VIVE Flow | × | Android |
VIVE Flowよりも軽量
重さはVIVE Flowは189グラムなのに対しHUAWEI VR Glassは166グラムということで意外と大きく差が開いています。
画質は変わりませんが価格はVIVE Flowは59,990円 (税込)・HUAWEI VR Glassは2999元(5,3000円程度)で単体ではHUAWEIが安価です。
また、VIVE Flowはスマートフォンをリモコン代わりにすることも売りにしており、スマホのジャイロセンサーを使えば専用6DoFコントローラいらないんじゃない?という点をうまく利用していて面白いと感じました。この点を考えるとHUAWEIのコントローラもセットになった6DoFゲームセットだと7万を超えるため総合的にリーズナブルという点においてはVIVEに軍配が上がります。
HIAWEIのVRはエンタメ路線
前項でVIVE Flowと比較してみたのですが、両社は方向性が違うためあまり重要ではありません。HUAWEIのVRは軒並み映像やエンターテイメント志向が強めになっているのではないかと思われます。
嘗て世界最大規模のスマートフォンメーカーだったHUAWEIは独自のVRはコンテンツプラットフォームを構築しており、従来のXR特化型企業+αでの充実したコンテンツの提供を企画していることからエンタメ路線が強めです。
一方VIVE Flowはスマートフォン専用とはいえVIVE自体はPC用VRに特化している企業でもあるのでゲーム色のほうが強いです。
今後もメタバース需要などで急成長を遂げるであろう旧Oclusで有名なMeta社を初め中華ベンチャーのさらなる成長により、わざわざ装着する面倒臭さというVRの致命的な課題が解決するのではないかと非常に期待が伺えます。
HMDとか古!wと言われる時代も近いのではないでしょうか…
「オタク小話」とは最新のアニメ・ゲーム・ITの気になる旬の話題を当メディア編集代表がご紹介する連載企画です。バックナンバーも是非ご覧下さい!