iPhoneの“USB-C移行”で好機到来?調光ができる新型ARグラス「XREAL Air 2 Pro」ハンズオンレビュー

ARデバイスの製造・開発を手掛ける XREAL から新製品としてARグラス「XREAL Air 2」シリーズ2モデルが10月27日(金)より先行販売を開始する。

「XREAL Air 2」シリーズは2022年3月に日本上陸を果たし、携帯性と使いやすさに定評があるXREAL社のARグラス「Air」シリーズの後継モデルとして、通常モデルの「XREAL Air 2」にシリーズ初の上位モデル「XREAL Air 2 Pro」を加えた2製品での展開が予定されている。

今回、XREAL社は発売開始に先駆け、シリーズ上位モデル「XREAL Air 2 Pro」を10月17日〜20日まで開催されていたIT展示会「CEATEC」にて初の実機展示を実施。同製品を体験してきたのでフォトレビューとして使用感を紹介する。

※「XREAL Air」全体の使用感については詳細は以前掲載したレビュー記事をご確認ください。

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調光機能が付いた上位モデル

XREAL Air 2 Proが“上位モデル”という位置づけであることから、もちろん下位モデルにはない「自動調光」と呼ばれる機能が搭載されている。

ARグラスとは拡張現実(AR)を体験することができるメガネ型のデバイスと一般的に定義されており、高精細ディスプレイと透過度の高いレンズとを組み合わせることでARコンテンツを現実世界に映し出している。XREAL Airシリーズも同様に、スマートフォンやPCと接続して動画視聴やゲームを大画面で楽しむことができる。

今回後継上位モデルで搭載された「自動調光機能」はその名の通り照明や明るさに合わせてレンズの透過度を調整できる機能で、場所や時間帯を問わず最適な視聴環境を作り出すことができるというもの。操作は非常にわかりやすく、テンプル部分にある物理ボタンを押すことで0%、35%、100%と順に切り替えることが可能。

つまり、通常仕事で使用する時は周りも見ておきたいので0%、少し外が眩しかったり動画鑑賞をしたいときは35%、じっくり映像を堪能したり飛行機でプライベート空間を作り出したいときは100%……といったTPOに応じたARの楽しみ方ができることが期待される。

一部補足すると、視界を外部から遮断すること自体は前モデル・XREAL Airでも付属の遮蔽プレートを利用することで可能になっていた。しかし、電子的な切り替えではなく「35%」という半遮蔽はかなわなかったほか、外出時にはプレートを携帯しないといけなかったため、この機能の搭載でよりスマートな製品になったと言えよう。

iPhoneのUSB-C採用で神ガジェットに

また、XREAL Air 2 Proを体験してとても良かったと感じた点は「iPhoneとの接続が超スマートになった」ということ。XREAL AirシリーズはUSB-Cケーブルで本体とPC/スマートフォンとを接続することから、Galaxyシリーズ等のAndroidデバイスとの親和性は高いものの、iPhoneとの接続には別途変換アダプタ(約8000円)を必要としており、利便性に欠けていた。

しかし、多くの方がご存知のとおり9月中旬に新型iPhoneが発表され、iPhone 15から充電や通信に使われる規格が独自規格のLightningから汎用規格のUSB-Cへと変更に。これにより、XREL Airとケーブル一本での直接接続が可能になり、一気に使いやすくなっていた。

Netflixも快適視聴◯

なお、この利便性の向上はApple側の変更により偶然生まれたものになるため、前モデルを持っているならiPhoneを新調するだけで恩恵を享受することが可能で、無理して新しいものを買う必要はない。

実際にiPhone 15と接続してみると、画面がそのままミラーリング機能でAir 2 Proに投影され、YouTubeはもちろんNetflixやプライムビデオ等の著作権規制がかかったコンテンツも問題なく大画面で視聴することができる。また、iPhone本体の画面を消した状態でもAir 2 Pro側には映像が表示されるため、使い勝手の面でも既存のAndroidと遜色ないレベルに進化していた。

こうした偶然な出来事もあったことから、これまで使い勝手に難がある…と購入を萎縮していた方にとって“ARを始める絶好のタイミング”であることが試してわかった。

前モデルからの買い替えは慎重に…

前述のとおり、新たにARを始める人には非常におすすめできる一台となっているXREAL Air 2シリーズだが、(特に下位モデルは)大規模なアップデートが行われていないことから、既に初代XREAL Airを持っている筆者の個人的な意見は「無理に買い替える必要はない」。

もちろん、前モデルから進化をしていない訳では一切なく、明るさが500Nitsと25%向上したほか、10%に及ぶ軽量化も実現。さらにはスピーカーの指向性最適化で音漏れを低減したりと、非常に魅力的な商品であることに間違いない。そのため、実際に家電量販店の展示などで使用感を体験し、お財布と相談した上で判断して頂きたい。

そして、XREAL Air 2シリーズの中で「無印かProどちらを買おうか」と悩んでいる場合は問答無用でProをおすすめしたい。すでに自動調光機能を有したサングラスは過去にも多数登場しているものの、いずれも最低数万円と比較的高価な製品が多い。しかし、今回のXREAL Air 2シリーズでは調光機能の有無で価格差が7,000円ほどと、コストパフォーマンスは十分に良い。こちらも同様に、できる限り実機を手にとってみて本当に必要かどうかを見定めて選択して欲しい。

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(余談)弱視者は買い替え必至

最後に余談、先に「別に買い替えなくてもいいんじゃない?」と書いた身としてダブスタを指摘されるかもしれないが、ヘビーユーザー目線ではXREAL Air 2は買い替えたくなるほど着実に進化している点がある。それは「度付きレンズを組み込めるアタッチメントパーツの距離が本体に接近した」ということ。前モデルでは目とレンズとの距離が近すぎて、装着時に皮脂が付着しすぐに汚れるという細かい課題があったが、新モデルで見事に改善していた。なので、厳密には「※ただし弱視者は超オススメ」と先の記述に補足したい。