モバイルブランド「Realme」日本市場撤退の懸念相次ぐ。主要販路の閉鎖&公式Twitterの更新なし…
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モバイルデバイスブランド「realme」について、ファンの間から日本市場からの撤退を懸念する声が際立っている。【業界定点観測】
realme(リアルミー)とは中国深圳のモバイルデバイスを中心とした家電ブランドとしてOPPOの元副社長が独立して2018年に設立された。以降、コストパフォーマンスに優れたスマートフォンやウェアラブルデバイスを投入することで新興国において人気なほか、2021年にはヨーロッパ圏でのスマートフォンの出荷台数を前年比1800%という驚異的な数値を記録するなど急速にシェアを伸ばした。
そして2021年4月には「シンガ・ジャパン株式会社」とて日本市場へ進出。低価格のスマートバンド「realme Band 2」やスマートウォッチ、各種ワイヤレスイヤホン、モバイルバッテリーなどをリリースしていた。
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そんなrealmeについて、5月8日に日本市場における中心的な販路である「realme公式楽天市場店」が閉鎖されたことが同ブランドの愛好家を中心に話題に。実際にリンクを確認してみると以下の文章とともにサポートは継続する旨が記載されていた。
realme公式楽天市場店 にアクセスいただきありがとうございます。realme公式楽天市場店 は、2023 年 05 月 08 日をもちまして、サービスを終了させていただきました。
長い間、ご愛顧いただきありがとうございました。今後とも、楽天市場をどうぞよろしくお願いします。なお、realme公式楽天市場店 へのご連絡は以下のところまでお願いします。
これの公式楽天市場店の閉店が起因し、より「日本市場から撤退するのではないか?」という懸念が増したという経緯だ。かねてより日本での直近のrealmeの動きについては心配の声が挙がっており、ブランド公式ツイッターは2022年6月以降一切更新されていないという状態。
日本市場への参入を発表した当時、realmeは高性能かつ安価なフラグシップスマートフォンを複数展開していただけあって、ブランドファンやガジェット愛好家からは多大な期待を寄せられていた。2022年には「INFOBAR」などを手掛けたプロダクトデザイナーの深澤直人さんも関わったスマホ「realme GT」シリーズの最新機種が海外発売されたが、日本での投入はおこなわれなかった。
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もとよりAndroidスマートフォンのシェアが他国に比べ低い日本はやはりブランド方針も影響するのかスマートフォンの展開は非常に厳しい市場であることが際立っていた。今後の対応は気になるところだが、サポートのアドレスに「oppo」表記がある通り、次第に元親会社のOPPOに自然吸収するのではとの意見も目立っていた。