Twitter API、有料化の詳細を公開―開発者からは「月100ドルに見合う内容ではない」声も

アイキャッチ画像

米・ツイッター社は日本時間の30日、以前よりアナウンスされていた「Twitter API(外部からTwitterへの情報にアクセスする開発者向けの機能)」の有料化について詳細を発表。今後「質問箱」「診断メーカー」に類される外部サービスの提供が困難になることが予想される。

「Freeプラン」「Basicプラン」「Enterpriseプラン」の3プランが提供されることが明らかになり、既存のAPIは今後30日で非推奨となる旨も発表された。

無料プランでは開発環境や試験環境に向いているとして1500ツイート/月の書き込みができる。ひとつ上の「Basicプラン」はいわゆる個人開発者や小規模会社向けに5万ツイート/月の書き込み(1ユーザーあたり3000ツイート)と1万回/月の読み取り権限が与えられるという。

この有料化プランを巡っては、現在Twitter APIを利用してサービスを開発している開発者たちからは「制限が厳しすぎる」「月100ドルは払えるがそれに見合った内容ではない」との声が多く見受けられた。Twitter社が以前より提供していたAPIは比較的制限の緩い上に使い勝手が良かったことで、開発者の間でもオープンソースプロジェクトが多数生まれており、多くの開発者から疑問の声が上がっていた。

また、突然の過度な制限を設けた有料化を行うことは「お金を払いたくない開発者がAPIアクセスからウェブページのスクレイピングに切り替える可能性があり、もしそれが増加すると単にAPI呼び出しを処理するよりも負荷が高くなり、このままだと大惨事になるぞ」という海外の開発者の声も見られた。