東映アニメとサウジアラビア企業が作ったアニメ作品、現地で食品パッケージに採用『アサティール』提携発表

サウジアラビアでアニメ・漫画・ゲームの製作配給を行うマンガプロダクションズは4日、東映アニメーションとの日・サ共同制作アニメ『アサティール2 未来の昔ばなし』のキャラクターを使用したパッケージ商品を現地で展開すると発表した。

これはアラブ地域で国民的ブランドとして知られる「Fonte（フォンテ）」を展開する食品メーカーMasdar Al Hayat Food Industries とライセンス契約を締結したことで実現したもので、パンやスナック、お菓子など幅広い商品で展開を予定しているという。

『アサティール　未来の昔ばなし』は、近未来のサウジアラビアを舞台に、海上都市「オクサゴン」に引っ越してきた少女マハとその家族の物語を描くアニメ作品としてアニメーション制作を東映アニメーションが担当。アラビア語で「昔ばなし」を意味する「アサティール」というタイトルの通り、作中では主人公たちがサウジアラビアの伝統的な昔話から学びを得る様子が描かれる。

野沢雅子さんら有名声優が多数出演しており、日本ではテレビ東京系にて放送。世界五大陸・8つの国際プラットフォームで配信され、累計1億5千万回以上の視聴を記録している。

マンガプロダクションズ CEOのブカーリ イサム氏は、今回の提携について「サウジアラビア市場で強い存在感を持つ国民的ブランド『フォンテ』を展開する Masdar Al Hayat Food Industries とパートナーシップを締結できたことを大変嬉しく思います」とコメントした。

今冬よりサウジアラビアを中心とする中東各国のスーパーマーケットで順次販売を開始する予定とのこと。