「ブロックチェーンゲーム」国産タイトルの撤退が続出 一時は“遊んで稼げる”と脚光浴びるも


「ブロックチェーンゲーム」国産タイトルの撤退が続出 一時は“遊んで稼げる”と脚光浴びるも

2025年の下半期に入り、日本国内展開を行うブロックチェーンゲーム(BCG)のサービス終了や撤退の発表が相次いでいる。

BCGはブロックチェーン技術を活用したゲーム作品の総称。ゲーム内アイテムやキャラクターにNFT(非代替性トークン)を活用することでデジタル資産として取り扱うことができ、かつては「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」という謳い文句で脚光を浴びたが、国内で事業継続を断念するケースが顕在化している。

大手どころではdouble jump.tokyoが10月、セガよりライセンス許諾を受けて開発・運営を行っていた『魁 三国志大戦 -Battle of three kingdoms-』のサービスを終了した。

各所「長期的なゲームエコシステムの継続困難」理由に

同社は終了の理由について「内部的な目標に届かせることができず、継続に必要な体制を維持することが困難」になったと説明している。セガブランドの人気アーケード作品を活用し、Oasysチェーンを活用した大型タイトルとして注目を集めたが、リリースからわずか半年での幕引きとなった。

「魁 三国志大戦 -Battle of three kingdoms-」
「魁 三国志大戦 -Battle of three kingdoms-」

同様の動きは他社でも加速している。人気アニメIPを活用した『キャプテン翼 -RIVALS-』も、11月28日をもってPolygon・Oasys版のサービスを終了した。こちらもキャラをNFTとして保有し、それらを育成・強化しながら楽しむことができたが、発表では「今後のゲームエコシステムを継続することが困難」と経緯を説明している。

「キャプテン翼 -RIVALS-」の発表
「キャプテン翼 -RIVALS-」の発表

さらに、gumiらが参画した『TOKYO BEAST』は今年5月にリリースするも8月にサービスを終了するスピード撤退を記録、Eureka Entertainmentが約1年運営してきた『コインムスメ』も12月26日での終了を告知した。

そして先日にはGMOグループが運営するウェブ上でBCGが遊べる「ブロックチェーンゲームPARK」も12月23日をもって終了予定であることが発表されるなど、有力企業の撤退も目立っている。

BCGをめぐっては当初より、トークンエコノミーと純粋なゲームとしての面白さを両立させる難易度が高いとされていた。人気IPを活用したりコミュニティを構築したりしてゲーム展開を行う動きもある中で、上記の『コインムスメ』は撤退の経緯を紹介。

「ゲームの売上を用いてのトークン買い支え、というモデルが一年の運営を経た結果、継続して行うことが困難と判断」したと明かしたほか、使用していたウォレットサービスの終了、上場取引所からの上場廃止警告といった外的要因が発生。「運営コストの削減が難しい状態になったことも継続的な運営を難しくした」と説明している。

著者 経済/社会担当
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