DMM Bitcoin、2025年3月期に純損失481億円 巨額のビットコイン流出で撤退
暗号資産取引所を運営していたDMM Bitcoinは、2025年3月期(第9期)の決算公告において、最終損失が481億3100万円に達したことを明らかにした。
あわせて、利益剰余金がマイナス約464億円にまで落ち込んだことも示されている。この巨額損失の背景には、2024年5月に発覚した、不正なビットコインの外部送金による流出事件が挙げられる。
当時、同社が管理していた預かり資産のうち4,502.9BTC、当時価値で約482億円相当が不正に送信されたとされている。流出発覚直後、DMM Bitcoinは「グループ会社からの支援を受けて流出分を補填し、顧客の預かりビットコイン全量を保証する」ことを発表。実際、補償資金の調達が行われた。
同社はその後、事業継続が不可能と判断したのか、2025年3月暗号資産交換事業からの撤退を決断。顧客の口座および預かり資産を他取引所「SBI VCトレード」へ移管することを表明していた。
また、同社に対しては国内の金融当局がシステム管理態勢と資産管理体制に関する改善命令を発出していた。
