スマホゲームの“コラボ”何が多い?アニメは『転スラ』が引っ張りだこ、施設コラボも増加


スマホゲームの“コラボ”何が多い?アニメは『転スラ』が引っ張りだこ、施設コラボも増加

モバイルゲームの分析調査を行うスパイスマートは19日、国内のスマホゲームタイトルを対象とした1年間のIPコラボ施策に関する調査結果を公開した。

日本App Storeのセールスランキングにおける平均トップ100タイトルを対象に分析したところによると、作品タイプ別では「アニメ」コラボが44.1%と最大シェアを維持し、前年と調査からさらに増加した。一方PC・コンシューマーゲームとの”ゲーム同士”コラボは前年の14.4%から3.4%へと大幅に減少している。

複数タイトルとコラボしたIPでは、アニメ作品の『転生したらスライムだった件』が一番多く、5タイトルだった。

調査期間の平均トップ100タイトルのカテゴリ別比較
調査期間の平均トップ100タイトルのカテゴリ別比較

また、分析元は注目すべき傾向として、施設とのコラボが前年の3.7%から6.2%に増加し、全カテゴリ中3位の規模となったことを挙げた。温泉施設やスキー場、エンターテイメント施設、アミューズメント施設など多岐にわたるコラボが展開されているという。

直近ではケンタッキーフライドチキンなどがコラボ施策に積極的で「原神」や「ウマ娘プリティーダービー」とのコラボが活発になっている。また、「ブルーアーカイブ」は西武秩父温泉コラボではオリジナルグッズが完売多数、「ドラゴンクエストウォーク」のエスコンフィールドHOKKAIDOコラボでは全国から1万人のユーザーが参加する大規模ウォーキングイベントが実現した。

Vtuberとのコラボも前年の2.1%から4.5%に増加し、新たな定番として定着しつつある。特にホロライブ所属Vtuberとのコラボは5タイトルで確認され、複数タイトルとコラボしたIPコンテンツとして最多となった。

タイトル別では、『荒野行動』と『PUBG MOBILE』がともに年間18件のコラボを実施し最多となった。『荒野行動』はアニメ・ゲームなどエンタメ系とのIPコラボ率が94.4%と高い一方、『PUBG MOBILE』は自動車・バイクブランドといった非IPコラボにも注力しているという。

著者 経済/社会担当
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