中国系のCRM・IP企業、老舗アニメスタジオ「ぴえろ」に出資 アフリカなど新興市場で協業検討
中国市場でCRM(顧客関係管理)事業、IP/エンターテイメント事業を展開する株式会社Yoren/游仁信息科技(上海)有限公司は19日、制作スタジオ大手の株式会社スタジオぴえろへの出資し、業務提携を実施すると発表した。
両社の強みを活かし、グローバル市場における日本のアニメコンテンツの展開と収益最大化を目指す。
スタジオぴえろは創業以来45年以上にわたり日本のアニメ業界を牽引してきたアニメスタジオで、「NARUTO」シリーズや「BLEACH」「東京喰種トーキョーグール」「うる星やつら」「幽☆遊☆白書」など数多くの名作を生み出してきたことで知られている。
一方、Yoren社は中国国内でIP(知的財産)事業やリテール向けCRM事業などを展開しており、中国にて200万人以上の預かり会員を有しているという。
本提携では、急速な経済成長と若年層の増加により今後の拡大が期待されるアフリカ市場において、現地ライセンス事業の協働運営など事業基盤の構築を共同で検討すると紹介。
さらに、東南アジアや中東をはじめとする新興市場においても、ライセンス事業の多国展開、プライベートブランド商品の開発、オフィシャルショップ・イベント・カフェ運営などを通じたファンコミュニティの形成など、様々な協業案を両社で共同で検討していく。
具体的には、Yoren社が事務局を務める新設組織「日本アフリカ産業共創イニシアティブ(JACCI)」の枠組みを活用し、アフリカの現地企業・スタートアップ・クリエイターとの連携を通じて、持続可能なビジネスモデルの確立を目指すという。
Yorenはスタジオぴえろの発行済株式の一部を取得し、少数持分を保有する予定。