カプコン決算で『モンハンワイルズ』の質問相次ぐ「今後の対策」「バイオ新作の不具合リスクは」など


カプコン決算で『モンハンワイルズ』の質問相次ぐ「今後の対策」「バイオ新作の不具合リスクは」など
『モンスターハンターワイルズ』(PlayStation®5 / Xbox Series X|S / Steam)/©CAPCOM

株式会社カプコンは17日、過日に公表した2025年3月期第2四半期の決算について、質疑応答概要を公開。デジタルコンテンツ事業、アミューズメント施設事業ともに順調に推移、全体として増収増益となったことが報告された。

同社の中間期業績によると、売上高は43.9%増、営業利益は89.8%増と大幅な増収増益を達成した。新型ゲーム機向け移植タイトルやリピートタイトルの販売により、販売本数は2385万本と前年同期の2002万本を上回った。

好業績を受けて行われた今回の質疑では、特に本年2月に発売されたゲーム『モンスターハンターワイルズ』に関する質問が目立った。

前年度に発売され、発売1ヶ月で“1000万セールス”を達成するなど大ヒットを記録した一方、直近では「販売本数が伸び悩んでいる」現状が指摘されており、質疑で「今後の対策」を問われた、これに同社は「引き続きユーザーからのご意見を真摯に受け止め、システム面でのアップデート等を実施していくほか、コンテンツ追加等を継続的に進める予定です」と回答した。

『モンスターハンターワイルズ』の今後の対策について教えてほしい。
『モンスターハンターワイルズ』の今後の対策について教えてほしい。

「バイオ」最新作や完全新作「プラグマタ」にも意気込み

また、財務的な観点での質問として、開発費の償却状況と減損リスクについて問われると「現在償却中であり、現時点において減損の見込みはございません」と言及した。

加えて、同作がアップデートなどの際に度々不具合が発生している状況を受けて、来年冬季に発売が控える「バイオハザード」シリーズ最新作『バイオハザード レクイエム』でも同様に「システムトラブル等のリスクはないか」との懸念が伝えられた。

これに対し、会社側は「ゲーム性やシステム面、ネットワーク関連において『モンスターハンターワイルズ』とは異なることから、現時点で同様のリスクは想定しておりません」と否定。「幅広いスペックのPCに対して、快適なプレイ体験ができるよう準備しています」と強調した。

『バイオハザード レクイエム』は、『モンスターハンターワイルズ』のようなシステムトラブル等のリスクはないか。
『バイオハザード レクイエム』は、『モンスターハンターワイルズ』のようなシステムトラブル等のリスクはないか。

同作の販売目標については、前作『バイオハザード ヴィレッジ』の初動販売実績を上回る本数を一つの目安としている。このほか、完全新作となる『プラグマタ』についても認知拡大を目指すと意気込んでいる。

なお、上期のリピート販売については、最新作の発表効果により「バイオハザード」シリーズの過去作が計画を上回るペースで伸長。「モンスターハンター」シリーズについても『モンスターハンターライズ』を中心に伸長しており、今後も新興国を中心に拡販の余地があるとの見解を示した。

著者 山本晃平

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