東京都設立のアニメ展示施設で人気声優がアニメトーク!野沢雅子も「やるなぁ」メッセージでエール
一般社団法人日本動画協会は4日、東京都豊島区のアニメ東京ステーションにおいて「アニメ東京ステーション秋祭り2025」を開催。人気声優の山口智広さん、名塚香織さん、富永みーなさんが登壇し、トークショーや朗読劇を披露した。
「アニメ東京ステーション」とは日本のアニメコンテンツを活用した展示拠点として、訪日観光客などの来場を見込んで2023年に開業された施設。子どもから大人まで楽しめる施設を目指しており、2025年10月26日時点で国内外から22万8350人が来場しているという。東京都が設立し、一般社団法人日本動画協会が運営を行う。
この日のイベントは配信の「公開収録」という形で開催され、司会を務める富永さんの進行のもと、抽選で当選した来場者を前にトークショーやフォトセッションが行われた。
声優業との出会いを回顧…野沢雅子さんからのメッセージも
第一部では「大好きアニメトーク」のコーナーからはじまり、声優を目指すきっかけとなった作品について語られた。山口さんは『うたわれるもの』『瀬戸の花嫁』『機動戦士ガンダムSEED』『コードギアス反逆のルルーシュ』などを挙げ、大人になってから深夜放送で偶然アニメに触れたことがきっかけだったと振り返った。
特に『コードギアス』については、大学生の頃にリアルタイムで視聴するためにアルバイトを早く終えて帰宅するほど熱中したというエピソードを披露し、「名塚さんのおかげで声優という職業を意識した」と語った。
一方の名塚さんは中学1年生の時にミュージカルに出演していた際、「おじゃる丸」の監督である大地丙太郎氏から直接スカウトを受けたことが声優デビューのきっかけだったと明かした。
当時は自身の声を訊くことに違和感があったようで「下手くそすぎて…」と触れると、他のお二人も頷き共感する場面も。それまで声優という職業をあまり知らなかったが、収録現場に触れ、舞台とは異なる作品作りの面白さに衝撃を受けたという。
また、よく共演する声優について尋ねられると、名塚さんは中学生の頃から共演している三瓶由布子さんとの長い付き合いに触れ、『エウレカセブン』で共演したことや、現在は互いに子供を持つママ友として交流していると明かした。山口さんは最近よく共演する花澤香菜さんの名前を挙げ、「どこにでもいるんじゃないかと思うほど」と活躍ぶりに盛り上がった。
イベント中盤では大先輩である野沢雅子さんからのビデオメッセージも公開。野沢さんは施設の2周年を祝福し、「やるなぁ東京都、頑張れ動画協会」と力強いエールを送った。
山口智広さんが反応したアニメ聖地は?
その後は同施設で”アニメ鑑賞会”のナビゲーターを務める並木法子さんが登場し、アニメ東京ステーションの取り組みが紹介されたほか、東京都が発行する「アニメ東京周遊マップ」の2025年から26年版が新しくなったことも話題に。

東京都内のアニメや漫画ゆかりのスポットをわかりやすく紹介していくなかで、山口さんは地元である立川が『とある』シリーズの舞台として描かれていたことに親近感が湧いたとコメント。名塚さんも博品館によく足を運ぶことを語るなど、登壇者それぞれの思い出の場所について語られた。
第二部周辺では『あらしのよるに』シリーズの原作者である木村裕一さんがステージに登場。富永さん、山口さん、名塚さんの3人によるシリーズ第3巻「くものきれまに」の朗読劇が上演された。さらにフォトセッションではサプライズゲストとして「ちびまる子ちゃん」のキャラクターが登場し、会場一体で盛り上がった。


