【解説】リメイク版「FFT」新モードの充実機能が凄すぎる…リオファネス城で詰まずに済む?

エンハンス――まれに耳にする言葉だが、日本語の意味合いとしては向上や改良を意味する。皆さんは学があるのでご存じだったかもしれないが、筆者はそうでないのでちょっとググッてしまった。
さて、なぜいきなりこんな話をしたのかと言えば、9月30日に発売となる『ファイナルファンタジー タクティクス(以下「FFT」)FFT』のリメイク作品、『ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ』に搭載されるモード、エンハンスドに由来するに他ならない。
本作のエンハンスドとは、オリジナルの『FFT』からいくつもの発展的改善を遂げたモードのことを指し、リメイク発表当初に紹介されたとおりである。このエンハンスドをめぐっては、先日8月25日に公式サイト上で詳細な情報が更新された。
『ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ』
WEBサイトの「About」を更新!https://t.co/5HWqPqWqkUエンハンスドの特徴や新機能などの情報をまとめたページを新たに公開しました。#FFタクティクス
— ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ (@FFT_TIC) August 25, 2025
オリジナルが1997年に発売されて以来、何度も繰り返し遊んできた筆者は、この情報を見て思わず唸ってしまった。エンハンスドには、あれだけ素晴らしい『FFT』ですら「まだあと一声!」と望まれていた改善要素が、これでもかと詰まっていたためだ。
今回は、その公開情報から、オリジナルを遊び尽くした者の心に強く訴求する要素を紹介させていただきたい。

あれもこれもついに実装。これでますます遊びに没頭できる!
『FFT』といえば自軍ユニット数は4×4で最大16体という制限があった。
この制限により、自軍に加入するムスタディオなどのネームドユニットが切迫し、後半には泣く泣く除名もやむない事態がプレイヤーを悩ませていた。
マラークとラファなどは泣く泣く除名対象の筆頭だったわけだが、今回のリメイクにあたってユニット上限はなんと50に爆増。これはPSPでリメイクされた『獅子戦争』の2倍を誇る数だ。

これなら戦士斡旋所で雇用したモブだけじゃなくアリシアやラヴィアン、さらにはモンスターの各最上位ユニットを仲間にしてもなお、余裕がある。ネームドユニットを全員自軍に残しておくという、『FFT』ファンの悲願もようやく果たされるだろう。
この枠の増加によって「密漁」もだいぶ余裕をもって実行できるようになるはず。モルボルグレイトから1/16で手に入るマダレムジエン、何冊も獲れちゃう。

また、オリジナル版での育成は主にランダムエンカウントを利用することが一般的だった。これはワールドマップ上のいくつかのマップを通過する際に、確率で戦闘に突入するという仕組みだったが、ストーリーを優先して進行する場合、これによって足止めを喰らうのが常だった。
しかし、エンハンスドでは、従来ランダムエンカウントポイントとされていた地点で決定ボタンを押すだけで、任意の戦闘が開始されるようになる。面倒な局面もあったこの要素もしっかり改善されるそうだ。
さらに、移動中の敵との遭遇戦においても、戦闘するか撤退するかを任意で選ぶことができるようになっている。これに関しては、オリジナルをやり込んでいたプレイヤーにとっては、衝撃的な改善点だろう。
他にも難易度の変更や戦闘中の早送り機能なども実装されているとのことなので、総じてかつての『FFT』よりも相当に遊びやすい調整がなされているのは間違いない。

ついにリオファネス城の悲劇も怖くない!改善要素が登場で初心者も安心
シナリオ面でも今回はフルボイス化にともない加筆・修正がなされているとのアナウンスがあった。従来版でも存在し、ストーリーをより盛り上げていた敵ユニットとの掛け合いも増加したとのこと。
筆者はオリジナル版で、神殿騎士団の暗躍にも気付かない盲目的な異端審問官ザルモゥをどうしても殺したくなく、最終戦となる教会ステージで何ターンも粘ったが結局分かり合えずに悲しい思いをしたクチだが、そうしたやるせない会話の応酬が、エンハンスドでは増えているのかもしれない……。