マスク氏が「Xに決済機能」の必要性を強調。ゲーム規制問題を受けて


マスク氏が「Xに決済機能」の必要性を強調。ゲーム規制問題を受けて

ソーシャルメディアのX(旧Twitter)が現在、決済サービスの提供に向けて準備を進めているが、この件に関連してイーロン・マスク氏が「we need to get X payments going soon.(Xペイメントをすぐに開始する必要があります)」との意見を共有した。

発言のきっかけは「Steam」等のプラットフォームにおいて、人権団体や決済代行業者の圧力により性的表現を含むゲームを削除した事案が注目されていることにある。Visa Japanに関する他者の投稿にリプライする形で上記の内容で反応していた。

マスク氏はまた、一連の動きの反対署名活動に対して「Bravo(ブラボー)」と反応するなど、自社の決済機能の展望を絡めながら規制について関心を示していた。

Xが提供を目指す決済サービスは、マスク氏が長年構想してきた「ソーシャル+決済+金融機能」統合型アプリ、いわゆる“スーパーアプリ”への一歩と位置付けられている。

今年1月のリンダ・ヤッカリーノCEOの発表によると、まずは米国内において送金や銀行口座への転送が可能になるという。なお、この決済サービス構想は「X Money Account」と命名されており、クレジットカード決済大手のVISAとの提携により実現すると明言していた。

上記のマスク氏の「X Payment」がこのX Moneyのことを指しているかは不明だが、もし同一の場合、完全に独立した決済プラットフォームとしての役割を担う可能性は低いと見られる。

著者 経済/社会担当
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