ホロライブの谷郷CEO、メタバース展開の意義を説明 VTuber本人が「降臨」する機能も登場


ホロライブの谷郷CEO、メタバース展開の意義を説明 VTuber本人が「降臨」する機能も登場
© 2016 COVER Corp.

カバー株式会社は6月20日、同社が運営するメタバースプロジェクト『ホロアース』において、バージョン1.0.10のアップデートを実施し、「ホロライブプロダクション」所属のタレントが本人の姿で登場する「降臨機能」が導入された。

ホロアースとはホロライブが手掛けるメタバースプロジェクト。とある異世界を舞台に、自作のアバターを使って世界を探索したり他のユーザーと交流することができるメタバース空間として2022年にロビーβ版がリリースされた。本年4月にはバージョンが「1.0.0」に達し、正式リリースを果たした。

これに続く、1.0.10の「降臨機能」では、同所所属タレントが従来のアバター形式ではなく「本人の姿」でホロアース内に登場することが可能に。降臨するタレントは順次追加を予定しているが、さっそく25日に第1弾として「ときのそら」が登場した。同日19時には「ホロアース ときのそら降臨祭」と題した配信が行われ、おそろいパーカーやペンライトといったアイテムなども追加された。

第1弾の登場後、26日にはカバー株式会社の谷郷元昭CEOが今回のアップデートについて「第一歩を踏み出しました」として、ホロアースを展開する意義を紹介した。

同社では「これまでYouTubeを通じて所属タレントとファンの皆さんの1対Nの体験を届けてきました」としつつ、近年はライブやカードゲームといった「ファン同士がつながる機会」の構築をすすめている。そのうえで「しかしながら、オフラインでのファン同士の繋がりは地方や海外のユーザーの皆さんにとっては簡単なものではなく、オンラインでもタレントとファンの皆さんはもちろん、ファン同士の繋がる機会を増やしていくことが大切だと考えており、その役割をホロアースで担っていきたいと考えています」としている。

また、先日5月の1.0.0公開時点で行った記者会見で、同氏は「最低限の機能が揃ったという理解」「ここからタレントとファンを巻き込みながら徐々にサービスを本格化していく状況です。ホロライブで称えるなら「1期生」くらいのタイミングではないか」との見解も共有していた。

今後は交流に関する要素の拡充も予定されているほか、ユーザーやファンからはモバイル対応を望む声も多い。現在ホロアースはPC(Windows)のみの対応であるため、対応デバイスの間口が広がるとさらなる盛り上がりが見込まれる。

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著者 編集部 アニメ情報担当