ホロライブ、所属VTuberへの中傷行為で示談成立…画像を捏造、虚偽の流布など複数名を一斉対応


ホロライブ、所属VTuberへの中傷行為で示談成立…画像を捏造、虚偽の流布など複数名を一斉対応

VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーは18日、同所の所属タレントに対する誹謗中傷などを行った複数名の人物を特定し、示談が成立したこと報告した。

同社によると、いずれの事案においても発信者情報開示請求が裁判所に認められ、対象者との間で権利侵害行為への謝罪、損害賠償としての金銭支払い、今後同様の行為を行わない旨の保証を含む示談が成立した。示談に至った事案は複数挙げられたが、特に今回は「虚偽情報の流布」への対処が行われていた。

ある対象者は、所属タレントが取引先に対して不適切な行動を取っているという虚偽の事実を投稿し、タレントの名誉を毀損。別の対象者は、所属タレントがあたかも契約解除されたかのような画像を捏造して投稿し、虚偽の事実を流布していた。

また、VTuberに限らず模倣犯が絶えない、匿名掲示板における「爆破予告」も対応。所属タレントが実施するライブ会場の爆破予告を投稿した人物についても示談に至ったという。

同社は以前より、所属タレントに対する名誉毀損、殺害予告、ストーカーなどの攻撃的行為、プライバシー侵害、偽情報の拡散や荒らし行為などタレント活動を妨害する行為を禁止している。

カバーは本例のように、権利侵害行為を確認した場合、民事上の責任追及に加え、警察への相談を含む刑事上の対応も行うとしている。

なお、同社はクリエイター、タレントに対する誹謗中傷への体外的な取り組みとして「誹謗中傷対策検討会」に参画している。同組織はグーグル合同会社とnote株式会社・UUUM株式会社・ANYCOLOR株式会社らで構成され、クリエイターの保護、活動推進のための政策提言などを軸に意見交換を行っていた。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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