スクエニ株式、“物言う株主”の存在感強まる シンガポール系投資会社が10%以上を保有

ゲーム開発企業で知られるスクウェア・エニックス・ホールディングスについて、シンガポールを拠点とする投資会社3Dインベストメント・パートナーズが同社株を買い増し、保有割合が10%を超えたことがわかった。
6月25日に財務局に提出された変更報告書(「5%ルール」に基づく届出)によると、3Dインベストメントの保有割合は10.87%と2ケタに達した。同社は直近よりスクウェア・エニックス株式の買い増しを進めており、4月末時点で5.47%であったことから、2カ月弱で倍近い増加となっている。
同社株価は26日高値ベースで10,835円を記録し、今年初めの6,000円台から連日年初来高値を更新している。
3Dインベストメントは、企業価値向上を目的とした投資活動、いわゆるアクティビスト(物言う株主)で知られ、過去にもサッポロ、東芝、東邦ホールディングス等国内外の上場企業に対して積極的に株主提言を行ってきた経緯がある。
エンタメ業界においては、直近にも「東北新社」へ株式非公開化を目的とした公開買付け(TOB)の提案を行っていた。以前のスクエニ株式の5%保有判明には、経営方針や資本政策に対し何らかの関与がなされるのではないか、との思惑もなされていた。