スクエニHD株が急騰、上場来高値更新 シンガポール系投資会社が大株主に浮上、価値向上に期待

ゲーム開発企業スクウェア・エニックス・ホールディングスの株価が30日の取引で急騰。同日終値は8,279円を付け、上場来高値を更新した。
上昇の背景には、シンガポールを拠点とする投資会社3Dインベストメント・パートナーズが新たに大株主として浮上したことがある。これは4月28日付で提出された大量保有報告書(いわゆる「5%ルール」に基づく届出)により明らかになったもので、報告書によれば3Dインベストメントの保有割合は5.47%に達している。
同社は、企業価値向上を目的とした投資活動、いわゆるアクティビストで知られ、過去にも国内外の上場企業に対して積極的に株主提言を行ってきた経緯がある。特に直近はエンタメ領域において「東北新社」へ株式非公開化を目的とした公開買付け(TOB)の提案を行っていた。

こうした背景もあり、今回の保有判明により市場では同社の経営方針や資本政策に対する何らかの関与がなされるのではないかとの思惑が浮上しており、これが株価上昇を後押しした形となった。