「ゆるキャン」幹事社でヒット歴。フリューがアニメ事業の専門子会社設立 人気作創出目指す

フリュー株式会社は21日、同社が展開するアニメ事業に関する権利義務を新設会社に承継させる新設分割を実施し、完全子会社「フリュー・ピクチャーズ株式会社」を設立することを発表した。同日開催の取締役会において決議した。
分割会社はフリュー株式会社、新設される承継会社はフリュー・ピクチャーズ株式会社となり、効力発生日は6月20日とされている。新会社の事業内容は「各種アニメーション等の製作・販売・配信およびそれらの関連商品の製作・販売・著作権の管理、行使及び許諾など」。
分割の目的について同社は、「経営資源を集約させ、経営効率及びクオリティの向上を実現し、ヒット作品の創出をターゲットに、本事業のさらなる発展を⽬指すものです」としている。
分割対象のアニメ事業の経営成績は、2024年3月期の売上高が9億3,300万円。同社は実写化、映画化も果たし大ヒットを記録したTVアニメ『ゆるキャン△』において製作委員会の幹事社を務めており、ヒットに導いた経歴がある。
同社はアミューズメント、プリントシール機やホビー事業を展開しており、フィギュア分野では「F:NEX」「TENITOL」などのブランドで知られる。アニメ関連でもライセンス商品を多数取り扱っており、製作出資などを通じたライセンス権の利用にも期待される。