LUUP、中国WeChatと連携 訪日客に電動自転車レンタル、交通ルールテストの全問正解必須

電動キックボードや電動自転車のシェアリングサービス「LUUP」は10日、中国テンセントが運営するソーシャルプラットフォーム「WeChat」との連携を発表した。同日より、WeChatのミニプログラムを通じてLUUPの電動アシスト自転車の利用が可能となった。
WeChatとは月間アクティブユーザー数が14億人を超える中国最大級のソーシャルプラットフォーム。今回の連携により、中国人利用者はクレジットカードを新規発行することなく、WeChat Payでの決済によってLUUPサービスを利用できるようになる。
利用できるのは「電動アシスト自転車」のみで、電動キックボードのレンタルはできない。
この取り組みの背景には、2024年12月に発表された中国人旅行者に対するビザ緩和措置がある。今後、中国人観光客によるインバウンド需要の増加が見込まれる一方で、多くの中国人観光客がLUUPの決済に必要なクレジットカードを保有していない状況があった。今回のシステム導入により、こうした決済面での課題解決が図られる。
なお、同社は安全面の配慮を行っていると紹介しており、WeChatミニプログラムからの利用においては、全ての利用者に対して事前の安全対策が義務付けると説明している。具体的には、日本の自転車関連交通ルールに関する啓発動画の視聴と、全8問の交通ルールテストでの連続正解が必須条件となる。
中国語での情報提供も充実させるとし、乗車方法や使用方法を説明する初心者向けガイド、日本と中国の交通ルールの違いを解説する啓発記事、ルール違反例やトラブル発生時の対応方法を紹介する動画コンテンツなどを用意している。