「AIが自動で大量架電」テレアポ営業の自動化SaaS 一日数千件のコールに対応


「AIが自動で大量架電」テレアポ営業の自動化SaaS 一日数千件のコールに対応

イラスト生成サービス「AIピカソ」などを提供するAIdeaLabは29日、会話AIによる自動電話営業サービス「AIテレアポくん」の正式リリースを発表した。AI技術を用いてテレアポ業務を自動化し、アポイント獲得まで対応する電話AIエージェントSaaSとして、国内初のサービスと謳う。

AIテレアポくんは「AIによる自動架電を通じて、初回コンタクトからアポ獲得までを一気通貫で実現」するサービスと題しており、24時間365日、1日数千件のコール処理能力を有する。

音声合成技術を活用することで話し方の抑揚や間合い、スピード調整により人間に近い音声を再現し、AI応答の抵抗感を低減する試みが行われているという。また、録音再生方式ではなく、AIがリアルタイムで顧客の発言に応じて内容を判断して応答するため、柔軟性の高い対話が可能ともアピールする。

同社はAIテレアポくんの正式リリースにあたり、人材の採用難や定着率の低下、教育負荷の増大といった課題のもとで生まれたサービスと紹介。受付突破の難易度も年々上昇しており、つながらない電話や折り返しの未対応による時間の浪費が営業効率を阻害しているとし、効率的な営業体制の構築に限界があることを指摘していた。

一方で電話を受ける側の観点では「24時間365日、自動で大量架電」という特徴は迷惑とも受け取りかねない。同社は本発表を行ったあとで「企業ごとに設定された時間帯の中でのみ架電を行う仕組みになっています。たとえば、『平日10:00〜17:00のみ稼働』といったように、業種や営業方針に応じて細かくコントロール可能です。受電側の迷惑とならないよう制限を設けており、深夜や早朝に自動で電話がかかることはありません。」と説明している。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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